ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
ロジスティクス・ビジネスはロジスティクス業界の専門雑誌です。
2003年6号
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松下ロジ専用のテーラーメイド型施設 「プロロジス・パーク浦安」が稼働

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JUNE 2003 96 松下ロジ専用のテーラーメイド型施設 「プロロジス・パーク浦安」が稼働 プロロジス 物流施設の開発および運 営管理を手掛けるプロロジ スはこのほど、同社が松下 ロジスティクス用に開発し た物流施設、「プロロジス・ パーク浦安」が稼働したと 発表した。
浦安市臨海部に 建設された同施設は、立地 選定、用地取得、建設、運 営をプロロジスが一貫して 行う「ビルド・トゥ・スー ツ(Build to Suit )型開発」 と呼ばれるテーラーメイド の物流施設。
松下ロジステ ィクスに一括賃貸される。
「プロロジス・パーク浦安」 の敷地面積は約四八五〇坪、延床面積は約八五七〇坪。
地上六階 建ての一階部分には、トラック荷役用ドック二基が配置されてい る。
搬入・搬出作業用の標準貨物エレベーターは計五基設置され ており、大型貨物車五八台が停車可能なバースも備えている。
プロロジスの米国外事業を統括するプレジデント・インターナ ショナル・オペレーションズ、ジェフリー・H・シュワルツ氏は、 「日本における積極的な事業展開は計画通りに進捗している。
年 内には、プロロジスがマーケティングリサーチから設計、施行、 運営までを手掛けた汎用性の高いマルチテナント型の物流施設が 大田区、成田に相次いで竣工する。
今後さらに日本企業の物流戦 略に貢献していきたい」と抱負を語っている。
プロロジスは北米、欧州を中心に約一七〇〇の物流施設を所 有・管理または開発している。
日本では昨年一〇月に稼働を開始 した、国際宅配便大手DHL用の物流施設を手掛けており、今回 の「プロロジス・パーク浦安」は同社にとって国内二件目の案件 となる。
SCMソリューション 「i2 Six 日本語版」を発表 i2テクノロジーズ・ジャパン i2テクノロジーズ・ジャパンはこ のほど、サプライチェーン・マネジメン ト・ソリューションの新製品、「i2 S ix 日本語版」を発表した。
同ソリュ ーションを導入することで、サプライヤ ーと市場間の情報をリアルタイムで把 握し、事業計画と業務実行を統合することが可能になるという。
ハイテク、消 費財、自動車、鉄鋼をはじめとする製 造業や流通業が主な対象だ。
同社は「リアルタイムSCM」で鍵 となる売り上げと利益、調達と支出、生 産、フルフィルメント、ロジスティクス の五つの業務の継続的な最適化と、事 業コストの圧縮を同時に実現するため に「i2 Six」を開発したと説明す る。
既に英語版が海外大手企業に導入 されており、日本語版も日本の大手企 業数社への導入が決定しているという。
横溝陽一社長は、「SCM業界で一五 年に渡って培った財産から現在、企業 が行っている実際のビジネスに合った 最高のソフトウェアを提供する」と自 信を見せる。
また、同製品の発表記者会見が開か れた四月一五日付けで、前EXEテク ノロジーズ社長の津村謙一氏が、i2 テクノロジーズ・ジャパン副社長、同 社米国本社上席副社長に就任したと発 表された。
会場に顔を見せた津村副社 長は「SCMを日本経済再生の大きな原動力としたい。
i2テクノロジーズ の優れた製品開発力と長年、業界で培 ったノウハウと経験を合わせ、顧客第 一をモットーに日本企業の経営改善に 貢献する」と述べた。
お問い合わせ先 i2テクノロジーズ・ジャパン ? 電話 〇三(六四〇九)一二一二 横溝陽一社長 津村謙一副社長 97 JUNE 2003 運行システム「GiGATS」 新バージョンを発表 アイ・シー・エル いすゞ自動車グループのアイ・シー・ エルはこのほど、衛星回線を使って運行 車両の位置や走行状態、作業状態などを 把握、管理する運行管理システム「Gi GATS(ギガッツ)」の新バージョン、 「GiGATS Ver ?」を発売した。
「GiGATS」の旧バージョンはGP S(Global Positioning System: 測位衛 星システム)、地図機能、安全運転管理シ ステムなどを備えた運行管理システムだ った。
新バージョンには新たにリアルタイ ムで運行車両の位置状況や作業状態など を車両と事務所間でデータ通信できる「リ アル動態管理システム」を追加した。
運転座席部分に搭載する車載装置の大 きさも旧バージョンより四〇%小型化し て、省スペースを実現した。
音声ガイダ ンスは従来の定型言葉に加え、「言葉作成 機能」を追加した。
これにより、より詳 細な運行状況の報告ができるようになっ た。
車載端末に組み込まれたメモリーカー ドにも手を加えた。
メモリーカードは運行 データを記録し、事務所のコンピュータ で運行データを解析するために使用され る。
旧バージョンのメモリーカードは衝撃 を与えると壊れやすい接触型だったが、バ ージョンアップに伴い、衝撃を吸収する 非接触式に変更した。
トラックの車種によって走行速度を測 定する方法は異なっている。
旧バージョ ンはそのうち三種類にしか対応できなか った。
車種によっては同システムを導入 する際に走行速度を測定するためのパル ス変換器を別途、購入する必要があった。
これに対して、新バージョンでは一六種 類に対応している。
初期費用は車両五〇台に導入する場合 で約二〇〇〇万円。
リースを利用する場 合は車両五〇台で月額、約三七万円とな っている。
その他にランニングコストとし て、通信費用が月額で約一六万円、保守 費用が同じく約八万円かかる。
お問い合わせ先 ? アイ・シー・エル 情報通信営業部 電話番号 〇三(三七六三)四五九二 批判ばかりの社内評論家を駆逐する 行動重視の考え方と組織作りを解説 山崎康司著「オブジェクティブ&ゴール」 「P&Gに見るECR」(ダイヤモンド社)の著者で、ベストセラ ーとなった「考える技術・書く技術」(ダイヤモンド社)を日本に 紹介した経営コンサルタントの山崎康司氏が、新刊「オブジェクテ ィブ&ゴール」(講談社)を発表した。
ECRに取り組むための前 提となる人と組織のマネジメントが解説されている。
今日、多くの企業が「評論家症候群」に罹っている。
そう著者は 指摘する。
会議に出ても状況説明と、他者の批判、過去のやり方へ の批判に終始し、言い訳は得意だが、自分なりの意見や結論を述べ られない。
何が問題かという結論を出せたとしても、具体的な解決 策を求めると抽象論しか返ってこない。
そんな社内評論家が増えているという。
そこで本書の前半となる第一部「行動を導く目標の考え」では、 「評論家症候群」の予防薬と処方箋を提示する。
「問題」を中心にマ ネジメントを考えるのではなく、「目標」を中心に考える。
その方法 を豊富な具体例を交えて分かりやすく解説している。
後半の第二部「組織を動かす目標の仕組み」は「大企業病」の処 方箋だ。
社員に評論家症候群が蔓延すると「大企業病」を発病する。
長期低迷を続けているのに構造的な対策を打てない。
危機に直面し ているのに、社員に緊迫感がないといった症状を引 き起こす。
実際の会社の規模とは関係ない。
従業員 一〇〇人以下の企業にも大企業病は見られる。
第一部で見た目標重視の考え方を組織運営に活 かすことで、こ うした大企業病 を治癒すること ができる。
その 具体的な方法を 著者のコンサル ティング経験を 基に解説する。
「オブジェクティブ&ゴール 行動の思考法・行動の組織術」 山崎康司著 講談社 定価:本体2000円(税別) http://www.kai-consulting.com 「GiGATS Ver II」の車載端末装置

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