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JANUARY 2013　　64 2012年11月発表分 第四世代全自動化埠頭 福建省厦門市に建設へ ■ 11 ・１ 　上海振華重工（集団）股份、中遠 太平洋（コスコパシフィック）および 厦門海投集団はこのほど、中国企業 が自主研究開発した世界初の第四世 代フルオートメーション化埠頭積み 降ろしシステムを、福建省厦門市に ある中遠厦門遠洋コンテナ埠頭に設 置することで合意した。
　同システムは今後、二年以内に稼 働する予定。
振華重工が開発したも ので、中央制御室からコンピュータ ーで制御を行う。
豪グッドマングループ 外高橋保税区で大型倉庫を買収 ■ 11 ・２ 　不動産投資会社の豪グッドマング ループは、傘下の嘉民中国物流基金 が、中国最大の保税区である上海 市外高橋保税区内の二階建てスロー プ式倉庫施設を買収したと発表した。
敷地面積は約七万五〇〇〇平方メー トル、リース可能な倉庫スペースの 面積は七万六四二五平方メートルで、 すべてリース先が決まっている。
ま た、嘉民中国物流基金は、同市の嘉 民浦東空港物流センターを正式に稼 働させた。
　同グループのフィリップ・ピアー ス大中華区総経理によると、中国で は高品質の物流スペースが不足して いる。
現在、同グループが中国本土 で開発中の物流施設の総面積は四八 万平方メートル以上に達している。
中国投資が株式一〇％を取得 英ヒースロー空港 ■ 11 ・６ 　政府系投資ファンドの中国投資 （ＣＩＣ）はこのほど、傘下の中投国 際（香港）が、英国のヒースロー・ エアポート・ホールディングスの株 式約一〇％を買収すると発表した。
　ヒースロー・エアポートＨＤの株 主でスペインの建設会社であるフェ ロビアルは一〇月三一日、中投国際 （香港）にヒースロー・エアポートＨ Ｄ株の五・七％を二億五七四〇万ポ ンド（三三九億七六八〇万円）で売 却することを明らかにしている。
中 投国際（香港）は別の株主からも株 式の四・二八％を取得する予定。
現 在は欧州委員会の競争政策担当の承 認を待っている段階だ。
国務院 保税区や輸出加工区の審査厳格化 ■ 11 ・８ 　国務院はこのほど、「特殊監督管 理区の科学的発展を促進する指導的 意見」を発表した。
それによると、保 税区や輸出加工区などの建設事業の 審査を厳格化し、今後は各種税関特 殊監督管理区域を「総合保税区」に 段階的に統一する予定。
　近年、保税区や保税物流パーク、 輸出加工区、国境をまたぐ工業区、 保税港区などが各地で増えている。
これらは種類が多すぎるにもかかわ らず、機能が単一で、重複している 区域が多い。
これに対して国務院は 今後、新たに設立する保税区と輸出 加工区などの総数をコントロールし、 設立は需要に基づくこととし、保税 区などの区域の増加を調整する。
同 時に、既存区域の統合と優良化も進 めていく予定。
北西部で最大の鉄道物流センター 蘭州市で建設が本格化 ■ 11 ・ 12 　蘭州鉄道物流センターの建設動員 大会と定礎式がこのほど、開催され た。
同センターが稼働すれば、二〇 一五年の鉄道貨物の年間取扱量は一 七〇〇万トン、二〇年には二五〇〇 万トンに達する見通し。
北西地域で は最大規模で、最も多機能な総合的 鉄道物流センターとなる予定。
　同センターは甘粛省蘭州市西固区 東川鎮に立地し、敷地面積は約一六 六・七ヘクタール、投資総額は約二 一億一〇〇〇万元（二七四億三〇〇 〇万円）、工期は一八カ月。
上海市が速達業界の発展を支援 指導強化など十三の政策を発表 ■ 11 ・ 14 　上海市建設交通委員会と上海市 郵政管理局はこのほど、速達業界の 発展をサポートし、速達企業の本部 経済の発展を加速するために、「上海 市の速達業界の健全な発展を促進す るいくつかの意見」を発表した。
　これを受けて上海市人民政府弁公 庁は、速達業界の発展をサポートす る十三の政策を発表した。
それには 政府による指導の強化と本部経済の 発展、従業員教育の強化、拠点登 録の健全化、車両通行の規範化など が含まれる。
　同市の「規模以上」速達企業の二 〇一一年の年間売上高は一二二億元 （一五八六億円）に達し、中国市場 全体に占めるシェアは一六％となっ た。
上海の住民一人当たりの速達件 数は一七・八件で、中国平均の六倍 を上回っている。
米ウォルマートのアジア地区社長 中国の電子取引の課題は物流 ■ 11 ・ 14 65　　JANUARY 2013 　米ウォルマートのスコット・プラ イス・アジア地区社長兼ＣＥＯはこ のほど、近年、中国の電子取引市 場は急速に発展しており、ビジネス チャンスが広がっているが、市場規 模の拡大に伴い、技術面ではなく物 流・輸送面で最大の問題に直面して いると述べた。
　プライス社長によると、中国では 中産階級の人口増加が続いており、 消費購買力も向上している。
そして この数年盛んになっているインター ネットショッピングにより、中国の 電子取引は発展している。
ウォルマ ートも電子取引市場を重視しており、 中国のオンライン・スーパーマーケ ット「一号店」を買収したばかりだ。
香港の一〇月コンテナ取扱量 一割減の一八九万一〇〇〇ＴＥＵ ■ 11 ・ 22 　香港港湾発展局が発表した統計に よると、二〇一二年一〇月の香港の コンテナ取扱量は、前年同月比九・ 九％減の一八九万一〇〇〇ＴＥＵ （二〇フィート標準コンテナ換算）だ った。
一〜一〇月では、前年同期比 四・四％減の一九四三万二〇〇〇 ＴＥＵだった。
　貨物総量の七割以上を扱う葵青港 区の一〇月のコンテナ取扱量は、前 年同月比五・七％減の一四三万一 〇〇〇ＴＥＵだった。
また、沖荷役 （mid-stream operation）や共同積み降 ろしエリア、内陸河川の貨物輸送量 は七カ月連続で減少し、二〇・九％ 減の四六万ＴＥＵまで落ち込んだ。
　一〜一〇月の葵青港区の貨物取扱 量は、前年同期比〇・八％増の一四 六二万四〇〇〇ＴＥＵだった。
沖荷 役、共同積み降ろしエリアおよび内 陸河川の貨物輸送量は、一七・二％ 減の四八〇万八〇〇〇ＴＥＵだった。
蕪湖港儲運 上海斯迪爾の株式五〇％を買収 ■ 11 ・ 22 　物流大手の蕪湖港儲運はこのほど、 完全子会社の淮鉱現代物流が、上 海斯迪爾電子交易市場経営管理の 株式の五〇％を買収すると発表した。
買収額は七〇〇六万三六〇〇元（九 億一〇八二万六八〇〇円）。
　上海斯迪爾電子交易市場経営管 理の登録資本金は一億元。
鋼材、金 属材料、鉄鉱石、コークス、銅鉱砂、 木材、建材、機械製品、電器製品、 セメントおよびその他製品、化学工 業製品、電線・ケーブル、潤滑油な どを手掛ける企業に電子取引の市場 管理サービスを提供している。
六月 末時点の資産総額は一億九二一万六 〇〇〇元、純資産は一億五一九万 六七〇〇元。
飛力達国際物流など四社 共同で物流新会社を設立 ■ 11 ・ 22 　江蘇飛力達国際物流股份は、江 蘇中天鳳凰集団など三社と共同で、 常州融達現代物流を設立すると発表 した。
新会社の登録資本金は五億元 （六五億円）。
そのうち、江蘇飛力達 国際物流は五一％に相当する二億五 五〇〇万元を出資する。
　新会社は大口の資源・原材料貨 物の物流事業を主力とし、倉庫管理、 貨物輸送、流通加工業務などを行う。
「規模以上」港湾の貨物取扱量 一〜一〇月は六・七％増 ■ 11 ・ 26 　中国の「規模以上」港湾の二〇一 二年一〜一〇月の貨物取扱量は、前 年同期比六・七％増の八〇億六〇 五七万トンに達した。
そのうち、沿 岸部の港湾の取扱量は七・五％増の 五五億一八六八万トン、内陸河川 港湾の取扱量は五・〇％増の二五億 四一八九万トンだった。
また、コン テナ取扱量は八・一％増の一億四六 一〇万一九〇〇ＴＥＵに達した。
　一〇月単月の「規模以上」港湾 の貨物取扱量は、前年同月比九・ 九％増の八億五四〇三万トン、コン テナ取扱量は八・八％増の一五〇八 万二二〇〇ＴＥＵ。
そのうち、沿岸 部の港湾のコンテナ取扱量は一三三 六万八五〇〇ＴＥＵ、内陸河川港 湾のコンテナ取扱量は一七一万三七 〇〇ＴＥＵだった。
一〜一〇月の社会物流総額 約一割増の一四六兆四〇〇〇億元 ■ 11 ・ 29 　中国物流調達連合会はこのほど、 二〇一二年一〜一〇月の社会物流 総額が前年同期比九・六％増の一四 六兆四〇〇〇億元（一九〇三兆二〇 〇〇億円）に達したと発表した。
前 年同期からの伸び率は、一〜九月 と同水準だった。
社会物流総額の内 訳をみると、工業品物流総額は一 〇・〇％増の一三三兆六〇〇〇億 元、輸入貨物の物流総額は六・七％ 増の九兆五〇〇〇億元だった。
企業 と住民物品の物流総額は二〇・〇％ 増、再生資源の物流総額は一〇・ 三％増だった。
　一二年一〜一〇月の社会物流総 費用は、十一・五％増の七兆二〇〇 〇億元だった。
この伸び率は一〜九 月を〇・二ポイント上回るとともに、 一〜一〇月の社会物流総額の伸び率 を一・九ポイント上回った。
これは 経済における物流コスト比率が依然 として高いことを示している。
ニュース出典：MJC物流ニュース　換算レート：1ポンド＝132円、1元＝ 13円