ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
ロジスティクス・ビジネスはロジスティクス業界の専門雑誌です。
2009年3号
NEWS
海外トレンド報告(中国編)

*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。

MARCH 2009  66 2009年1月発表分 宝山鋼鉄集団と上海国際港務集団 物流面で戦略的協力関係を構築 ■1・5  中国宝山鋼鉄集団と上海港を運 営する上海国際港務集団(SIP G)は、戦略的協力枠組み合意書 を締結したと発表した。
今後、両 社は倉庫保管、付加価値加工、配送、 投資などで協力関係を深めていく。
香港ドラゴン航空 香港〜ハノイ線が正式に就航 ■1・7  キャセイパシフィック航空の子会 社、香港ドラゴン航空は、香港〜ベ トナム・ハノイ間の定期旅客便が正 式に就航したと発表した。
運航頻度 は週七便。
 ベトナムは香港の重要な貿易相手 国であり、貿易額は年間三〇億ドル (二七〇〇億円)を超えている。
同 路線の開通により、香港とベトナム 間の旅客の移動や貿易の利便性が高 まる。
上海振華港機 ドバイ・ポーツから大型受注 ■1・8  港湾用荷役機器大手の上海振華 港機集団(ZPMC)は、大手タ ーミナルオペレーター、ドバイ・ポ ーツ・ワールド(DPワールド)か らコンテナ荷役用クレーン八七基を 受注したと発表した。
受注総額は三 億四三〇〇万ドル(三〇八億七〇 〇〇万円)。
 今回受注したクレーンは、D P ワールドが運営するターミナルのう ちベトナム、アルゼンチン、ベルギ ー、カナダ、サウジアラビア、イン ド、オーストラリア、セネガル、ペ ルー、ドミニカのターミナルに設置 される予定。
中国の航空会社六社 台湾で駐在員事務所の設置許可 ■1・ 12  台湾民用航空局は、中国の航空 会社六社に台湾での駐在員事務所 の設置を許可したと発表した。
 設置が認められたのは中国東方航 空、中国南方航空、中国国際航空、 上海航空、厦門航空、海南航空。
 関係者によると、将来的にこれ ら六社は、駐在員事務所の支社へ の昇格も認められる可能性があると いう。
中国の鉄道貨物輸送量 〇八年は四・九%増の三三億トン ■1・ 14  中国鉄道部がまとめた統計による と、二〇〇八年の中国の鉄道貨物 輸送量は、三三億トンとなった。
〇 七年から一億五〇〇〇万トン増加し、 伸び率は四・九%だった。
中国主要港湾のコンテナ取扱量 十二月の増加率は最低水準 ■1・ 15  中国交通運輸部がまとめた統計 によると、主要港湾の二〇〇八年 十二月のコンテナ取扱量は、前年同 月比二・四%増の一〇七〇万TE Uとなった。
同年一月からの月間の 伸び率としては最低水準だった。
 また、貨物総取扱量は前年同月 比二・八%増の四億七〇〇〇万トン だった。
香港勝獅貨櫃 十一工場休業しコンテナ減産 ■1・ 15  関係筋によると、大手コンテナ メーカーの香港勝獅貨櫃(シンガマ スコンテナ)が減産を計画している。
世界同時不況に伴うコンテナの需要 減に対応する。
 同社は現在、中国に生産会社十 一社を置き、年間生産能力は計一 二五万TEU。
十一社の工場を一 月末から三月まで休業する。
中国政府 国有物流企業統合し競争力向上 ■1・ 19  中国政府は今後三年間で国有物 流企業を統合を進め、大手数社グル ープに集約する方針を固めた。
商務 部の高官が明らかにした。
国有物流 企業の国際競争力を向上する狙いと みられる。
 統合に当たっては株式交換、資産 買収などの方式を採るようだ。
中海発展と首鋼集団 合弁で海運会社を設立 ■1・ 20  中国海運グループの中海発展と鉄 鋼大手の首鋼集団は、合弁で海運 会社を設立すると発表した。
 新会社は中国沿海と東南アジアな どで鉄鋼製品の輸送を行うほか、大 手鉄鋼メーカー向けに鋼材などを輸 送する。
 登録資本金は一億元(十三億円)。
中海発展が船舶と現金を出資し、同 社の持ち株比率は五一%となる。
天津市政府 経済技術開発区に保税センター ■1・ 22 67  MARCH 2009  天津市政府は、天津経済技術開 発区に保税物流園区と同様の機能を 持つ「保税物流中心」を設置する。
税関総署、財政部、国家税務総局、 国家外貨管理局から連名で認可を受 けた。
 保税物流中心では輸出入貨物の 保税保管、簡易加工、付加価値サ ービス、国際購買、国際配送、中 継貿易などの業務が可能という。
中国一七港湾の貨物取扱量 〇八年は一億トンを突破 ■1・ 23  中国交通運輸部は、国内一七港 湾の二〇〇八年の貨物取扱量が一 億トンを突破したと発表した。
 これは上海港、寧波港、秦皇島港、 大連港、深圳港、広州港、天津港、 青島港、蘇州港、南京港、日照港、 南通港、営口港、煙台港、湛江港、 唐山港、連雲港の取扱量の総計。
北京建龍重工 香港に設立した船会社が開業 ■1・ 23  北京建龍重工集団が香港に設立 した「洪祥航運控股(香港)」が、 正式に開業した。
 洪祥航運は、主に北京建龍重工 の鉄鋼貨物に関する水上輸送や物流 サービスを提供する。
天津港と香港遠航集団 大型鉱石ターミナルを開発 ■1・ 24  天津港は、香港船主の香港遠航 集団と鉱石ターミナルを開発する。
 新ターミナル「天津港南疆二六 号」の建設期間は二年間。
年間取 扱能力は二三〇〇万トンを計画し、 三〇万トン級の鉄鉱石輸送船の着 岸・荷役を可能とする。
投資総額 は約三〇億元(三九〇億円)。
 同社と合弁で投資・建設・運営 会社「天津港遠航国際鉱石埠頭」を 設立する。
出資比率は天津港側が 五一%、香港遠航が四九%。
中国政府 海運会社に助成金や税の減免検討 ■1・ 28  関係筋によると、中国政府は今年、 海運会社に対して助成金の支給や税 金の減免を検討しているもようだ。
 商務部の高官は、上海で開催さ れた「二〇〇九年中国航運産業発 展フォーラム」の席上で「二〇〇九 年は中国から米国、欧州、日本な どへの輸出が大きく落ち込み、中国 の海運産業の輸送量の減少につなが る恐れがある」と指摘。
世界同時 不況の海運産業への影響に対して危 機感を示している。
台湾・台北港 新コンテナターミナルが稼働 ■1・ 29  台湾からの情報によると、台北 港は二月下旬にも、新たなコンテナ ターミナルの供用を開始する。
 新ターミナルの年間取扱能力は七 五万TEU。
コンテナバースとして 七バースを備え、水深は一四・五メ ートル。
八〇〇〇TEU型コンテナ 船が着岸可能。
新疆ウイグル自治区政府 年内にも五空港建設計画に着工 ■1・ 29  新疆ウイグル自治区政府は、同地 区に空港五港を建設するプロジェク トに着手した。
年内にも建設工事を 開始する。
 同プロジェクトでは、伊寧空港、 トルファン空港、庫車空港、石河子 空港、博楽空港を建設する計画。
中国郵政局 宅配便事業の認可制度を設ける ■1・ 30  中国国家郵政局は、「快逓市場准 入管理弁法」(宅配便市場への参入 認可管理法)を制定した。
 宅配便事業の許認可制度を設け、 企業とその従業員を審査・認定する。
南通中遠川崎船舶工程 三〇万トン型鉄鉱石船が竣工 ■1・ 30  川崎造船と中遠集団(COSC O)の合弁造船所、南通中遠川崎 船舶工程(NACKS)は、超大 型鉄鉱石輸送船(VLOC)を竣 工し、中遠香港航運に引き渡した。
同船は中国初の三〇万トン積み鉄鉱 石輸送船という。
 中遠香港航運は同船で宝山鋼鉄 集団の鉄鉱石を輸送する。
香港の航空貨物取扱量 昨秋から減少基調鮮明に ■1・ 31  香港の航空貨物取扱量が昨秋か ら大きく落ち込み、減少基調が鮮明 になっている。
香港の二〇〇八年の 航空貨物取扱量(速報値)は、前 年比三・八%減の二五三万三五〇 〇トンだった。
そのうち十二月単月 は前年同月比二九・七%減の一六 万七八〇〇トン、一〇〜十二月期 は前年同期比一九・四%減の五九 万三〇〇〇トンだった。
1ドル=90 円、1元=13 円

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