ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
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2008年12号
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マンハッタン・アソシエイツのシニシガリ社長「景気後退は飛躍のチャンス」と意欲示す

*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。

75  DECEMBER 2008  マンハッタン・アソシエイツは一〇 月三一日、都内で事業戦略説明会を 開催した。
ピート・シニシガリ社長兼 CEOは業績について「世界的な景 気後退の影響で売り上げの伸び率は下 がる」としながらも、「当社のソリュ ーションは企業の効率向上に貢献でき る。
企業の予算は縮小傾向にあるが、 サプライチェーンの改善には高い優先 度がつけられる」として、「今後一〜 二年は当社にとって飛躍の年になるだ ろう」と語った。
 マンハッタン・アソシエイツは一九 九〇年の創業以来、一貫して増収を続 け、赤字決算は一度もないという。
昨 年の売上高は三億三七四〇万ドル。
二 〇〇三年からの売上増加率は年平均 一四%となっている。
〇七年のSCM システム市場でのシェアは五%。
SA P、オラクルに次いで第三位、SCM システムの専業企業としては第一位と いう。
シニシガリ社長は「市場は中小 ベンダーのシェアが計六四%を占める マンハッタン・アソシエイツのシニシガリ社長 「景気後退は飛躍のチャンス」と意欲示す 群雄割拠の状態だが、当社は研究開 発への投資で先行している。
中長期で はこうした企業に打ち勝つだろう」と し、今後のシェア拡大に自信をみせた。
 日本法人のアーノルド・コンセンコ 社長は「顧客企業は最先端のサプライ チェーンの手法の導入、複数の物流拠 点の在庫の集中管理を進めている」と 説明。
WMSを水平展開するケースが 増えており、アディダスやクロックス は今年、海外で利用しているWMSを 日本でも稼働させ、グンゼは中国と日 本のDCに展開しているという。
 また、日本での事例として清和海 運のWMS導入プロジェクトが紹介さ れた。
同社は三カ所に分散していたあ る荷主企業の物流業務を静岡県内に 新設した四五〇〇坪の倉庫に統合する のに伴い、マンハッタン・アソシエイ ツのWMS「ILS built on Microsoft. NET」を導入。
昨年七月に導入プロ ジェクトを開始し、システムは同十一 月末に稼働した。
 それまではベテラン作業員の経験と カンに頼った紙ベースのオペレーショ ンを行っていた。
しかし業務の標準 化・効率化を目指し、中国など他の拠 点への展開も視野に入れ、「導入期間、 製品の安定性、機能面から最終的に 採用を決めた」(清和海運の望月由起 男取締役情報システム室長)という。
マンハッタン・アソシエイ ツのピート・シニシガリ社 長兼CEO

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