ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
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2007年6号
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フレームワークスと日本オラクル協業で情報システム基盤の開発に着手

*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。

77 JUNE 2007 フレームワークスが、情報システ ム基盤「物流プラットフォーム(仮 称)」の開発に着手した。
サプライ チェーン全体のモノの流れをトータ ルに管理するうえで基盤となるシス テムで、日本オラクルの情報処理ツ ールにフレームワークスのノウハウ やロジックを組み合わせて構築する。
これまで、WMS(倉庫管理シス テム)をメーンとするフレームワー クスの製品がユーザーに提供できる のは、倉庫内業務や輸配送業務の効 率化といった、サプライチェーンの 部分的な最適化に留まっていた。
「ユーザーへのヒアリングやコンサ ルティングを通じて、社内には、サ プライチェーン全体の最適化を実現 するシステムの必要性を唱える声が 以前からあった。
だが、そうしたシ ステム構築には莫大な費用と労力が かかる。
そのため、実現には至って いなかった」と、フレームワークス の降旗利弥執行役員マーケティング 本部長は明かす。
昨年、日本オラクルからSOA (サービス指向アーキテクチャ)製品 のパートナーとして声をかけられた ことがキッカケとなり、システム基 盤の開発が一気に現実味を帯びた。
「SOAのメリットは、情報処理 フレームワークスと日本オラクル 協業で情報システム基盤の開発に着手 基盤を?作らずに使える〞点。
SO Aを利用することで、コアの部分、 例えばフレームワークスさんなら物 流のノウハウが絡む部分の開発にリ ソースを集中できる」と、日本オラ クルの遠藤哲アライアンスビジネス 統轄本部ビジネス推進部ディレクタ は説明する。
「物流プラットフォーム」が目指す のは、二種類の「見える化」だ。
リ アルタイムで状況を把握し迅速な対 応につなげる「動的見える化」と、 一定時点での情報を把握し最適プロ セスの構築につなげる「静的見える 化」を指す。
機能の特徴としては、 導入済み実行系システムの変更を最 小限に抑えての連携、複数の実行系 システムのイベント処理の同時進行 とその監視、大量なイベントの高速 処理等が挙げられる。
これらの機能 を支えるのが、「BPEL」、「BA M」をはじめとするオラクル製品だ。
既に、一部の既存顧客を対象に実 運用を前提とした開発を開始してお り、年内を目処に製品としての完成 を見込んでいる。
降旗執行役員マー ケティング本部長は、「現在、既存 顧客と潜在顧客の両方に営業をかけ ている。
なかなかの感触だ」と今後 に期待を寄せている。

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