ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
ロジスティクス・ビジネスはロジスティクス業界の専門雑誌です。
2007年1号
NEWS
米フェデックスとUPS二〇〇七年の運賃値上げを発表

*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。

JANUARY 2007 54 先行する一八〇〇万ドルの投資と合 わせると、六八〇〇万ドル規模(約 七五億円)となる。
新規投資の大部 分は、仁川空港のDHL施設の拡張 に充てる。
施設のアップグレードの ほか、一〇〇台を超す車両の購入に も踏み切る。
現在、DHLは同空港で二〇〇〇 平方メートルの施設を使用している。
今回の投資は今後、同空港の需要が さらに高まることを見越したものだという。
米シュナイダー メキシコ・エクスプレス便を投入 ■同社プレスリリース 11 ・ 13 シュナイダー・ナショナルは、二 〇〇六年六月からアメリカの東海岸 〜メキシコ間を対象にトラックと鉄道 を組み合わせた輸送サービスを開始 した。
商品名は、メキシコ・エクス プレス便で、顧客に対し迅速な大量 輸送を提供する。
貨物はトラックでカンザス州まで運 ばれ、そこから鉄道を使ってメキシ コへと送られる。
一日につき、コン テナ一二〇本の貨物が国境を行き来 している。
着地は首都のメキシコ・ シティを含めた主要五都市となる。
貨 物は鉄道に載せる前に通関を済ませ ているため、国境での時間ロスが発 生しない。
ブリヂストン ベルギーにハブ拠点を建設 ■同社プレスリリース 11 ・ 13 ブリヂストンはベルギーのゼーブル ージュに欧州ロジスティクス・センタ ーを立ち上げた。
フル稼働となるの は二〇〇七年の予定。
今回のハブ拠 点の稼働によって、ブリヂストンで は欧州におけるサプライチェーンの柔 軟性を向上させるとともに、コスト 削減と顧客満足度の向上を実現した いとしている。
同社は、欧州に三つのハブ拠点を 稼働し、その下に二〇カ所ずつ地域 別センターを置き、各地域の特徴に 合わせた在庫管理や販売店への輸送 を展開する。
ゼーブルージュの拠点は一九九八 年に稼働した後、二〇〇三年には敷地面積が二倍にまで拡大した。
今回、 これまでの施設に約九万平方メート ルを付け加えることで、欧州ロジス ティクス・センターという位置づけに した。
カバーするエリアは、ドイツ、イギ リス、アイルランド、ベネルクス三 国、スウェーデンなどとなる。
他の 二つの欧州ロジスティクス・センター は、現在、チェコとスペインに建設 米フェデックスとUPS 二〇〇七年の運賃値上げを発表 ■フェデックス 11 ・3、UPS 11 ・ 17 アメリカの国際宅配大手のフェデ ックスとUPSは、それぞれ二〇〇 七年に運賃を値上げすると発表した。
フェデックスはエクスプレス貨物の 二〇〇七年の料金を平均で三・五% 値上げする。
リストレ―ト(L i s t rate)としては平均で五・五%の値 上げだが、燃料特別付加運賃(Fuel surcharge)の二・〇%分を差し引 いた結果、三・五%となる。
改定さ れた料金は、二〇〇七年一月から適 用される。
フェデックスの地上便の 料金も合わせて値上げとなるが、詳 細については今後発表される見通し だ。
UPSはエクスプレス貨物、地上 便ともに四・九%値上げする。
エク スプレスや国際貨物に関しては、平 均で六・九%の値上げだが、燃料特 別付加運賃の二・〇%分を差し引い た結果、四・九%の値上げとなる。
新料金の適用は二〇〇七年一月から。
ビビー・ディストリビューション スズキの業務を受注 ■トランスポート・インテリジェンス 11 ・7 独立系の英国ビビー・ディストリ ビューション(Bibby Distribution) はスズキのイギリス法人と、イギリス 国内での完成車(バイク)輸送につ いて契約を交わした。
契約期間は三 年間となる。
スズキは物流業務の公開コンペを 開き、六社の中から委託先をビビー に決めた。
スズキはビビーに決定し た理由として、ビビーがすでに同種 の製品輸送を手掛けており、新たに スズキの製品がネットワークに加わる ことで相乗効果を生み出すことが期 待できること、また貨物追跡やコス トダウンの具体的な提案があったこと ――などを挙げている。
業務内容は、スズキの工場からデ ィーラーまでの輸送となり、ビビーが スズキ専用の昇降機能がついた車両 を仕立てる。
これによって、ディー ラー到着時の荷降ろしが容易になる。
今回の契約に付随して、両社は十二 カ月間の倉庫契約も交わしていると いう。
独DHL 韓国に五〇〇〇万ドル投資 ■同社プレスリリース 11 ・9 DHLは韓国におけるネットワー ク拡充のため、新たに五〇〇〇万ド ル(五五億円)を投資する。
これは 2006年11月発表分 55 JANUARY 2007 中だ。
米コンウエイ 子会社の社名を変更 ■同社プレスリリース 11 ・ 15 アメリカの路線便大手コンウエイ は、同社の子会社であるコンウエイ・ トランスポートの社名を、「コンウエ イ・トラックロード・サービシーズ」 に変更した。
社名変更によって、ア セット型の路線便サービスと、ノン アセット型の路線便サービスの棲み分 けを図る。
コンウエイ・トラックロード・サー ビシーズは二〇〇五年にアセット型 のサービスを開始。
トレーラーやトラ クターなど一二〇〇台を有するほか、 ドライバーも当初の五〇〇人から五 〇人増員している。
一方、ノンアセット型のサービス は二〇〇二年にスタート。
五〇〇〇 社の3PL業者を使って、全米ネッ トワークを整備した。
蘭TNT フォワーディング部門を売却 ■同社プレスリリース 11 ・ 16 TNTは同社のフォワーディング 部門を、フランスのジオディスに売 却する。
売却金額は四億六〇〇〇万 ユーロ(六九〇億円)で主に現金で 支払われる。
TNTは約四億ユーロ の現金を手にする模様。
正式な契約は二〇〇七年の上期に締結する。
TNTは二〇〇四年にロジスティ クス業務を円滑に行うためフォワーデ ィング部門を買い取った。
しかし、 二〇〇六年にロジスティクス事業を 売却したのに伴い、フォワーディン グ部門の売却も検討されてきた。
ジ オディスは、フランス最大のロジステ ィクス業者で、売上高三六億ユーロ (五四〇〇億円)、二万三〇〇〇人を 超す従業員を抱える。
米フェデックス ドライバーがチームスターズに ■チームスターズ・プレスリリース 11 ・ 17 フェデックス・ホーム・デリバリー がマサチューセッツ州に持つ二つの事 務所の所属ドライバーが、アメリカ の大手労働組合のチームスターズに 加盟することが決定した。
フェデッ クスの従業員がチームスターズに加盟 するのは今回が初めて。
フェデック ス・ホーム・デリバリーは、フェデッ クス・グランドの子会社だ。
チームスターズによると、フェデッ クスはこれまで自社のドライバーを、 独立した請け負い業者(independent contractor )であるとして、組合 に加入することを認めてこなかった。
しかし、全米労働関係委員会(NL 治体は、補助金を追加して支払った としている。
さらに、ヨーロッパ連合の幹部は、 先の地方自治体が、夜間飛行を禁止 するために支払った補償金が、EU の規則にのっとったものであったかど うかにも関心を寄せている。
DHLは「補助金の問題は、欧州 委員会とドイツの地方自治体の間の こと」として、夜間飛行についても、 すでにドイツの裁判所の間で話し合 いが成立していると主張している。
米スイフト・トランスポート 買収提案を拒否 ■同社プレスリリース 11 ・ 27 アリゾナ州に本社を置く区域トラ ック輸送業者のスイフト・トランスポ ートは、同社最大の株主であるジェ リー・モヤス氏からの買収提案を拒 否した。
スイフトの前CEOである モヤス氏は十一月初旬、同社株を時 価の二九ドル(三一九〇円)で全株買い取ることを提案した。
同社は社内に特別委員会を設けて、 投資顧問会社のゴールドマン・サッ クスとこの申し出を検討した結果、 「一株二九ドルでは不十分」という理 由で、モヤス氏の買収提案を拒否し た。
特別委員会は、モヤス氏と買収 額を引き上げることが可能かどうかの 交渉をスタート、同時に他の有力な 買収先を探しはじめた。
RB)は一九八八年以降、七回にわ たり同社のドライバーは独立した請け 負い業者には該当せず、組合に加入 する権利を有するとの裁定を下して いた。
チームスターズのジム・ホッファ会 長は、「今回のチームスターズの加盟 は、フェデックスの経営陣にはっき りとしたメッセージを送ったことを意 味する。
労働者への?ただ乗り〞は もう終わったということだ。
労働者 と組合は、フェデックスが労働者へ の義務を回避して、利益を上げ続けることに対して何らかの手段を講じる つもりだ」としている。
独DHL 拠点建設で違法な補助金の疑い ■ロイター 11 ・ 22 など 欧州委員会は、DHLがドイツ東 部に建設したエクスプレスのハブ拠点 に関連して地方自治体から受け取っ た補助金が違法であった可能性があ ると発表した。
ドイツの地元紙は、 「この投資への補助金には違法性のあ る疑いがある」という欧州委員会の コメントを掲載した。
DHLが二〇〇四年にライプチヒ に建設した拠点には七〇〇〇万ユー ロ強(一〇五億円)の補助金が支払 われた。
ドイツ地元紙の報道によれ ば、補助金を支払った二つの地方自

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