ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
ロジスティクス・ビジネスはロジスティクス業界の専門雑誌です。
2006年4号
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勝呂隆男氏の?適正在庫三部作〞が完成最新刊『適正在庫のテクニック』を発売

*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。

71 APRIL 2006 る必要もないビジネス以外、実際 に在庫をゼロにすることなど不可 能だ。
需要を完全に予測することはで きない。
部材の調達やサプライチ ェーン・プロセスには、常に不確 実性が伴う。
それを埋めるバッフ ァーとなるのが在庫だ。
その役割 を軽視して、在庫削減を急ぐあま り一律半減などの乱暴な施策を 実施すれば、大量の欠品や納品の 遅れを招き、かえって経営を悪化 させてしまう。
ロジスティシャンは在庫を適正 化するための理論とテクニックを 学ぶ必要がある。
著者の適正在 庫シリ ーズは、その指南書として 利用できる。
とりわけ新刊の「適 正在庫のテクニック」は、二冊の 既刊書を基に在庫管理の基本的 な考え方からマネジメントレベル の改革手法まで、具体的な手順 をわかりやすく説明している。
表 計算ソフトの「エクセル」を使っ て適正在庫を簡単に計算する方 法にも一章を割いている。
在庫管理を一度きちんと学んで みたい、現在の管理手法が本当に 正しいのか確認したい、といった 実務家の期待に応える実践的な 内容に仕上がっている。
勝呂隆男氏の?適正在庫三部作〞が完成 最新刊『適正在庫のテクニック』を発売 在庫理論のスペシャリストとし て本誌でもお馴染みの勝呂隆男 TSCコンサルティング代表が、 新たに「適正在庫のテクニック〜 すぐに実践できる現場のための在 庫理論APIM〜」(日刊工業新 聞社)を上梓した。
既刊の「適正 在庫の考え方・求め方」(同)、 「適正在庫のマネジメント」(同) に続くシリーズ第三段で、著者に よる?在庫三部作〞が完成した 格好だ。
在庫管理のゴールはゼロ化では なく、適正化だと著者は主張する。
現在、多くの会社が「在庫は悪 だ」という認識に立って無在庫経 営を目 指している。
しかし、完全 受注生産で顧客に納期を約束す 管理を行う「クオリティー・コントロ ール・センター」も稼働する。
同社は九九年から日本国内のインフ ラ強化を進めており、計二〇〇億円の 投資を行ってきた。
中部国際空港が開 港した〇五年以降は東海・北陸地方 に新しい集配施設を開設。
今回のゲー トウェイ開設で、陸・空両面において 中部地区のネットワークが大幅に増強された。
中部地区には自動車やエレク トロニクスなど国際競争力の高い企業 が位置しており、こうした企業の国際 物流に対する需要を見 込んでいる。
オープニングセレモニーの席上で、 DHLジャパンのギュンター・ツォー ン社長は「エア・エクスプレスに求め られるのは何と言ってもスピードだ。
さらなるスピードアップを実現し、向 こう数年で日本での取扱量を三倍にし たい」と意気込みを語った。
中部国際空港に新拠点 DHLジャパン ディー・エイチ・エル・ジャパンは 三月十三日、「中部国際空港ゲートウ ェイ施設」をオープンした。
通関や保 税倉庫機能を持つ拠点を中部国際空 港内に置くことで、輸出入に関わるオ ペレーションを迅速化。
輸送時間の短 縮と集荷受付時間の延長を実現する。
中部国際空港を利用する貨物につ いては、これまで名古屋市港区の名古 屋中央サービスセンターが通関や保税 倉庫の機能を果たしてきた。
今後は滑 走路に面した新しいゲートウェイ施設 でこうした処理を行えるようになる。
オペレーションの効率化で、輸送所要 時間は最 大一日短縮される。
また、新 施設は貨物の集配拠点としての役割も 果たすため、施設周辺地域の集荷受付 締め切り時間が最大三時間延長でき る。
ゲートウェイとは通関や保税倉庫機 能を持つ専用の保税上屋のこと。
新施 設の総面積は八〇〇〇平方メートル。
うち倉庫面積が五〇〇〇平方メートル で、庇下面積が三〇〇〇平方メートル。
当面の貨物仕分けは手作業で行う。
処理能力は一時間当たり三〇〇〇個。
〇七年をめどに自動仕分け機の導入を 計画しており、導入後は三倍の九〇〇 〇個の仕分け処理が可能 になる見込み。
また、貨物の動きをリアルタイムで監 視し、貨物の運行状況の把握や危機 『適正在庫のテクニック 〜すぐに実践できる現場のための 在庫理論APIM〜』 著者 勝呂隆男 出版社 日刊工 業新聞社 出版年 二〇〇六年三 月 定価 二一〇〇円(税込) 記念式で握手するDHLエクスプレスのス コットプライスアジア太平洋地区CEO (左)と中部国際空港の平野幸久社長

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