ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
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2003年12月号

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    2003年 12月号
     

特集 日本の3PL
 成功事例に学ぶ上手な活用法

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解説 日本でも市場の拡大が始まった
 日本の有力物流企業が3PLの事業収入を公表し始めた。そのシェアは周囲の予想を遙かに超えている。しかも、毎年10%以上のペースで事業は拡大を続けている。低迷する日本の物流市場にあって3PLは既に最大の成長分野となっている。

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Interview 「日本に3PL会社を買いに来た」
ラザード ジェームス・L・ケンプナー マネージングディレクター
      ジョン・ハウエルズ アソシエイト

 米有力投資銀行のラザードが日本市場での活動を本格化しようとしている。このたび3PL企業の買収戦略を担当するコンサルタント2人が来日。日本の物流会社を精力的に訪問した。2人は欧米の有力3PLの日本市場参入の意向を受けている。3PLのグローバル競争の影響は近く日本にも及ぶ。

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米CLM報告 2003年度 3PL実態調査
ジョージア工科大学 C・ジョン・ラングレーJr. 博士
キャップジェミニアーンスト&ヤング ギャリー・R・アレン
フェデックス・サプライチェーン・サービス ウェイン・A・クランペル

 今号から再スタートする米CLM報告の第1回目は毎年恒例の「3PL実態調査」。世界のトップ企業のロジスティクス部門責任者がアンケートに答えている。現在、3PL業者にはサービスの質的向上やカバー領域の拡大、そして新しい情報技術への対応力が求められているという。

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Case Studies P&Gファー・イースト・インク & 山九
世界に誇れるサプライチェーンを具体化
 P&Gグループの化粧品事業のマックスファクターは、工場と店舗の間を保管型倉庫1カ所で結ぶ「ハブDC」構想を2002年1月に実施に移した。同社が理想とするサプライチェーンが世界に先駆けて日本で稼働した。その運用を3PLパートナーの山九が支えている。

  22   Case Studies シスコシステムズ & 近鉄エクスプレス
日本にロジスティクス担当者はいらない
 2002年6月、近鉄エクスプレス(KWE)の成田ターミナルに「シスコシステムズ品質センター」が稼働した。世界各地の工場から出荷された製品を日本に輸入し、出荷検査を経て顧客に納品、さらには納期の問い合わせに至るまで、日本市場向けの完成品のロジスティクスは全てKWEが代行している。

  26   Case Studies マルサンアイ & 第一貨物
トップ同士で物流戦略を練り上げる
 昨年9月、マルサンアイは物流体制を刷新した。物流子会社を親会社に吸収。さらに物流センターの運営や顧客企業への商品配送など物流の実務部分の管理を3PLに丸投げすることにした。老舗の特別積み合わせ業者として知られる第一貨物がパートナーだ。

  30   Case Studies リーガル・コーポレーション & 日立物流
返品検査まで含むセンター運営を委託
 革靴の製造販売最大手のリーガル・コーポレーションは、最近5年間で物流管理を大きく変えた。分散していた物流拠点を集約し、自社で運営していた物流管理業務を、返品の検査まで含めて日立物流などの3PLパートナーに全面的に委託。物流管理体制の刷新によって、多額のコスト削減に成功した。

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Case Studies シャルレ & 日本通運
アウトソーシング後の労務管理に配慮する
 長年、自社で運営してきた物流センターのアウトソーシングに踏み切った。約80人のパート社員も丸ごと3PLに移籍させた。しかしアウトソーシングの導入で現場のモラールが下がってしまえば、改革は裏目に出る。パート社員の労務管理には配慮に配慮を重ねた。



     

 
38
ヤマト運輸〈新規事業〉
社内ベンチャー制で32歳の社長誕生
宅急便+テレマーケティングを商品化

 
42
東京納品代行〈百貨店物流〉
商品と情報を一体で運ぶ強み活かし
新モデルでアウトソーシング事業強化

  46 全国米穀協会〈トレーサビリティ〉
迷走するコメの履歴追跡システム
実証実験で噴出した現場の本音


     
  58
連載 事例で学ぶ現場改善《第12回》
アパレル企業A社の物流コンペ
吉原和彦 日本ロジファクトリー 取締役

 
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講座 SCMの常識――改革の現場から《第7回》
【理論編】 グローバルロジスティクス(1)
【実践編】 計画と実行の壁
師 理論編 坂本欣昭 ベリングポイント シニアコンサルタント
   実践編 杉山成正 ベリングポイント ディレクター

 
66
やらまいか!物流通業――ハマキョウ流・運送屋繁盛記《第9回》
「温泉付合同勉強会で喝!」〜中編〜
大須賀正孝 ハマキョウレックス 社長

 
74
The International Society of Logistics
国際ロジスティクス学会[SOLE]報告

 
64
奥村宏の判断学《第19回》
「クロニー・キャピタリズム(仲間資本主義)
 
―韓国、日本、アメリカ―

 
51
佐高信のメディア批評
「大蔵省分割をないがしろにする小泉首相を
 官僚支配の改革者と持ち上げるメディア」

 
52
湯浅和夫の物流コンサル道場《第20回》
〜卸売業編 第8回〜


 
 

75

 

日通総研 企業物流短期動向調査
国土交通省 月例経済報告
国土交通省 普通倉庫21社統計
日本冷蔵倉庫協会 主要12都市受寄物庫腹利用状況


 
 
97
広告索引
 


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CLIP BOARD
トラック運賃計算ソフトを開発 
 エヌピーシーシステムドットコム
物流施設に特化した不動産投資信託に着手
 三井物産
 
96
編集後記
 
90
主要記事索引

PDFバックナンバー

[ SCMの常識 ] グローバルロジスティクス? 2003年12月号
今回から二回にわたり、グローバル・ロジス ティクスについて解説します。 サプライチェーン・マネジメントの対象範囲 が一つの国にとどまらず、多国間にまたがる場 合、ロジスティクスにはいろいろな制約条件や 課題が発生します。距離や時間の問題に加え、 その国の商慣習や法律、規制、インフラなどの 影響が避けられないからです。
[ SOLE ] SOLE報告 2003年12月号
SOLE東京支部では毎月「フォーラム」を開催し、ロジスティク ス技術、マネジメントに関する意見交換を行い、会員相互の啓発に努 めている。10月は総会開催のためフォーラムは休みだったため、今 回は「SOLE2003」(国際ロジスティクスシンポジウム)で開催され た「ハンツビル・ターゲットストア配送センター見学会」について 報告する。 シンポジウムでは、この見学会と同時にロケットセンターや製薬 会社の工場などへの見学会も実施されたが、筆者の通訳を務めてく れた井上氏によれば、「通常では絶対に見学できないセンターの一つ だから、何をおいてもこのセンターの見学会に参加すべき」とのこ と。同氏は米国の流通業界に大変詳しい方だが、ターゲットストア 配送センターについて以下のように解説してくれた。
[ CLIP ] トラック運賃計算ソフトを開発エヌピーシーシステムドットコム 2003年12月号
するエヌピーシーシステムドット コムはこのほど、トラック運賃計 算ソフト「電子全国貨物自動車営 業キロ程図」(定価九八〇〇円)を 発売した。
[ CLIP ] 物流施設に特化した不動産投資信託に着手三井物産 2003年12月号
三井物産はこのほど、中央三井信託銀行と不動産投資関連ビ ジネスを展開するケネディ・ウィルソン・ジャパン(KWJ)と 共同で、物流施設に特化した不動産投資信託(日本版REIT) 事業を開始した。二〇〇五年度中に日本REIT市場への上場 を目指す。
[ ケース ] ヤマト運輸―― 新規事業 2003年12月号
昨年9月、社内ベンチャー制度を新設した。 物流現場の最前線で活躍する社員たちの斬新 なアイデアを事業化するのが狙い。第1回目 の募集には15件の応募があり、このうち「テ レマーケティングサービスの提供」が第1号 案件に選ばれた。1年間の準備期間を経て、 今年9月に新会社「ヤマトコンタクトサービ ス」を発足した。
[ ケース ] 東京納品代行――百貨店物流 2003年12月号
百貨店各社で調達物流の見直しが相次ぎ、 取引先とのEDIによる「伝票レス」や「検品 レス」、「値札レス」のシステム構築が進み つつある。納品代行業大手の東京納品代行 は、百貨店の新調達モデルをいち早く先取 りしてビジネスチャンスをうかがう。“商品 だけでなく商品の情報も同時に管理して運 ぶ”という、この業態の特性が武器になる。
[ ケース ] 全国米穀協会―― トレーサビリティ 2003年12月号
2001年9月に国内ではじめて狂牛病(BSE) の牛が見つかってから、食品の安全管理を巡 る動きが一気に慌ただしくなった。典型的な 対応策がトレーサビリティ(生産履歴の追跡) システムの構築だ。農林水産省のバックアッ プを受けて、現在、業界ごとのシステム構築 が進む。コメの流通では財団法人全国米穀協 会がその先導役を担っている。
[ データ ] 企業物流短期動向調査(日通総研短観) 2003年12月号
調査方法  本調査はアンケート方式により、四半期ベース(3月、6月、 9月、12 月の年4回)で実施する。  調査項目は次のとおりであり、当期実績見込みと次期見通しを 対前年同期比「増加する」、「横ばい」、「減少する」もしくは「値 上がり」、「変わらない」、「値下がり」等の3 つの選択肢の中から 選択回答する。  集計は、調査項目ごとに各選択肢の回答事業所数を集計し、そ の合計事業所数に対する割合を算出、以下により動向判断指標(※) とする。
[ メディア批評 ] 大蔵省分割をないがしろにする小泉首相を官僚支配の改革者と持ち上げるメディア 2003年12月号
『週刊文春』の十一月六日号が「小泉首相 『非礼』の研究」をやっている。中で、作家で 精神科医のなだいなだの意見に着目した。イ ンターネットで?老人党〞を立ち上げ、話題 を呼んだなだは、七三歳定年制を楯に中曽根 康弘に引退を勧告した小泉に怒り、七三歳で 首相になって西ドイツの復興をなしとげたア デナウアーの例などを挙げながら、五年ほど 前、小泉にこんな進言をしたことを思い出す。 アルコール中毒者関係の会合でだった。
[ やらまいか ] 「温泉付合同勉強会で喝!」〜中編 2003年12月号
ちょっと厳しいことを言い過ぎたかな。センター長たちの 表情がどことなく冴えない。彼らも彼らなりに色々と悩みを 抱えているのだろう。宴会で酒を酌み交わしながら愚痴でも 聞いてやるか。その前に露天風呂で一汗流しておこう。
[ 現場改善 ] アパレル企業A社の物流コンペ 2003年12月号
高級ブランド服を扱うA社では、「一枚当り」の変動費制で協力物流会社と契 約を結んでいた。にもかかわらず実際の支払物流費は、物量の伸び以上に上昇 していた。現場業務と支払明細を分析するうちに意外なことが分かってきた。コ スト上昇の原因は協力会社よりも、むしろ荷主側にあった。
[ 道場 ] 卸売業編・第8回 2003年12月号
大先生の事務所で開く物流検討会 奇抜な演出には周到な計算がある 大先生の銀座の事務所が慌ただしい。今日は問 屋の人たちとの物流検討会がここで開かれること になっている。事務所の庶務を一手に取り仕切る 女史は、噂に聞いていた社長や大阪支店長、営業 部長らに会えるというので朝から楽しそうに準備を していた。
[ 判断学 ] クロニー・キャピタリズム(仲間資本主義) 2003年12月号
有力政治家や財閥が仲間内で利権を欲しいままにするクロニー・キャピタリ ズム。アジア通貨危機の原因になったとして問題視されていた。アメリカでも、 エンロン事件をきっかけに、クロニー・キャピタリズムへの問題意識が芽生え つつある。日本では「政・官・財の三位一体構造」がそれに相当する。
[ 特集 ] 日本の3PL 日本でも市場の拡大が始まった 2003年12月号
日本の有力物流企業が3PLの事業収入を公表し始め た。そのシェアは周囲の予想を遙かに超えている。しかも、 毎年10%以上のペースで事業は拡大を続けている。低迷 する日本の物流市場にあって3PLは既に最大の成長分 野となっている。
[ 特集 ] 日本の3PL 日本に3PL会社を買いに来た 2003年12月号
米有力投資銀行のラザードが日本市場での活動を本格化しよう としている。このたび3PL企業の買収戦略を担当するコンサル タント2人が来日。日本の物流会社を精力的に訪問した。2人は 欧米の有力3PLの日本市場参入の意向を受けている。3PLの グローバル競争の影響は近く日本にも及ぶ。
[ 特集 ] 日本の3PL 2003年度3PL実態調査 2003年12月号
今号から再スタートする米CLM報告の第1回目は毎年恒 例の「3PL実態調査」。世界のトップ企業のロジスティク ス部門責任者がアンケートに答えている。現在、3PL業者 にはサービスの質的向上やカバー領域の拡大、そして新しい 情報技術への対応力が求められているという。
[ 特集 ] 日本の3PL 世界に誇れるサプライチェーンを実現 2003年12月号
P&G グループの化経品事業のマックスファクターは、工場 と店舗の聞を保管型倉庫1 カ所で結ぶ「ハブDCJ 繕想を2002 年1 月に実施に移した。同社が理懇とするサプライチェーン が世界に先駆けて日本で稼働した。その運用を3PL/~- 卜ナ ーの山九が支え
[ 特集 ] 日本の3PL 日本にロジスティクス担当者はいらない 2003年12月号
2002年6月、近鉄エクスプレス(KWE)の成田ターミナル に「シスコシステムズ品質センター」が稼働した。世界各地 の工場から出荷された製品を日本に輸入し、出荷検査を経て 顧客に納品、さらには納期の問い合わせに至るまで、日本市 場向けの完成品のロジスティクスは全てKWEが代行している。
[ 特集 ] 日本の3PL トップ同士で物流戦略を練り上げる 2003年12月号
昨年9月、マルサンアイは物流体制を刷新した。物流子会 社を親会社に吸収。さらに物流センターの運営や顧客企業へ の商品配送など物流の実務部分の管理を3PLに丸投げする ことにした。老舗の特別積み合わせ業者として知られる第一 貨物がパートナーだ。
[ 特集 ] 日本の3PL 返品検査まで含むセンター運営を委託 2003年12月号
革靴の製造販売最大手のリーガル・コーポレーションは、 最近5年間で物流管理を大きく変えた。分散していた物流拠 点を集約し、自社で運営していた物流管理業務を、返品の検 査まで含めて日立物流などの3PLパートナーに全面的に委託。 物流管理体制の刷新によって、多額のコスト削減に成功した。
[ 特集 ] 日本の3PL アウトソーシング後の労務管理に配慮する 2003年12月号
長年、自社で運営してきた物流センターのアウトソーシン グに踏み切った。約80人のパート社員も丸ごと3PLに移籍 させた。しかしアウトソーシングの導入で現場のモラールが 下がってしまえば、改革は裏目に出る。パート社員の労務管 理には配慮に配慮を重ねた。
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