ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
ロジスティクス・ビジネスはロジスティクス業界の専門雑誌です。
2013年11号
NEWS
中国編

*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。

NOVEMBER 2013  58 2013年9月発表分 米カーライル 中国の物流倉庫開発に投資 ■9・3  プライベート・エクイティ(未公開 株)投資会社の米カーライル・グルー プ(本社・ワシントン)はこのほど、 米不動産投資会社タウンゼント・グ ループ、中国の大手物流倉庫開発会 社・上海宇培集団と共同で中国国内 の物流倉庫開発に計四億米ドル(三 九六億円)を投資する計画を発表し た。
上海宇培集団が保有する五棟と 今後二年間で建設する十二棟に資金 を投じる予定。
交通省 水上輸送産業の構造転換で意見 ■9・4  交通省はこのほど、「水上輸送産 業の構造転換と高度化、健全な発展 促進に関する若干意見」を発表した。
老朽化した運輸船舶を淘汰し、遊休 運輸力を減らし、老朽化した運輸船 舶と単一船殻石油タンカーの前倒し 廃棄・更新に関する政策を二〇一五 年十二月三一日まで延長させる予定。
財政省 褐炭と航空機の優遇税率を廃止 ■9・4  財政省は、国務院の承認を経て、 褐炭と旅客機を対象に実施していた 優遇輸入関税率と、一部の輸入航 空機に対する優遇輸入付加価値税 (VAT)を八月三〇日に廃止した と発表した。
税率〇%だった褐炭は 三%の最恵国待遇に、自重二五トン 以上四五トン以下の旅客機は一%か ら五%の最恵国待遇にそれぞれ戻し た。
自重二五トン以上の輸入航空機 は四%から五%へ調整した。
東方航空 電子商取引に進出へ ■9・5  航空大手の東方航空股份有限公 司(本社・上海市)はこのほど、同 社傘下の東方航空物流公司が電子商 取引サイト「東航産地直達」(www. eaemall.com)の運営を開始したと 発表した。
主要事業である航空業に おける直接販売の貨物を増やす狙い。
輸入果物、牛乳、食肉製品、高級 輸入食品、一部の地域の輸出用高品 質食材などを取り扱う予定。
江蘇省と浙江省、上海市 コンテナ輸送の発展提携システム ■9・6  交通省はこのほど、江蘇省、浙江 省、上海市の港湾輸送管理機関が 共同で発起し、内陸河川のコンテナ 輸送業者と関連サービス企業、協会、 地方レベルの港湾輸送管理機関が参 与する長江デルタ内陸河川のコンテ ナ輸送発展提携システムがこのほど 始動したと発表した。
インフラ施設 の建設を加速し、内陸河川コンテナ 輸送の通路を開通する予定。
交通省 国内河川船舶の基準化を実現 ■9・9  交通省はこのほど、「『第十二次五 カ年計画(二〇一一─一五年)』期間 中の国内河川船舶の基準化実施案」 を発表し、一〇月一日に施行するこ とを明らかにした。
同案では、同期 間中、基準化船舶の国内河川船舶の 総トン数に占める割合を五〇%以上、 長江幹線、西江幹線、京杭運河で は七〇%以上とし、国内河川の客船、 危険品船などの重点船舶の基準化を 大体において実現するとの方針を打 ち出した。
財政相 鉄道郵便通信事業の改革試案 ■9・9  楼継偉・財政相はこのほど、鉄道 と郵便・通信業の付加価値税改革試 行案を前向きに検討していることを 明らかにした。
次の段階では、まだ 試行の範囲に含まれていないその他 のサービス業の改革案を検討し、二 〇一五年には全面的に付加価値税改 革を完了することを目指す。
米ボーイングが予測公表 「中国航空輸送量は年七%成長」 ■9・ 10  米ボーイングがこのほど発表した 「二〇一三年中国市場サーベイ」に よると、力強い経済成長の持続、航 空サービスの簡便性増加により、中 国の航空市場における輸送量は年約 七%で成長を続けると予測した。
今 後二〇年間で新たに五五八〇機、総 額七八〇〇億米ドル(七七兆二二〇 〇億円)の需要が生じ、二〇三二年 には、中国の民航機数は現在の三倍 に達すると見込む。
順豊速運 華南、華東で生鮮品配送開始 ■9・12  速達便大手の順豊速運(集団)有限 公司傘下のオンラインショッピングサ イト「順豊優選」はこのほど、華南 市場と華東市場の十一都市で生鮮品 の配送を開始すると発表した。
二級 都市の生鮮品分野に初めて進出する オンラインショッピングサイトとなる。
59  NOVEMBER 2013 中国の一般航空業生産規模 一〇年後に一兆五〇〇〇億元へ ■9・ 13  第一五回北京国際航空展の組織 委員会はこのほど、中国の一般航空 業は今後五─一〇年間、発展の黄金 期を迎えるとの見方を示した。
中国 科学技術協会、中国航空学会、通 用航空専門家委員会の予測によると、 今後一〇年間の中国の一般航空機の 需要は約一万機で、一般航空業の生 産規模は約一兆五〇〇〇億元(二四 兆円)に達することになる。
中米航空当局 貨物輸送便の安全保安相互承認へ ■9・ 17  中国民航局は近ごろ、北京で開催 された「二〇一三年中米航空シンポ ジウム」の会期中、民航局と米国国 土安全保障省運輸保安庁が航空貨 物安全保安措置の相互承認について の備忘録を取り交わしたと発表した。
米国側は、中国の米国行き旅客便と 全ての貨物輸送便の安全保障措置に ついて確認を行うことが可能。
中国 側は米国の中国行き旅客便と全ての 貨物輸送便の安全保障措置につい て確認を行うことができる。
併せて、 各自の領土で相手に対して空港への 入出港と貨物輸送施設の便宜を提供 することで合意した。
二〇年に貨物輸送量三〇億トン 交通省が内陸河川で見通し ■9・ 18  交通省はこのほど、二〇二〇年ま でに、中国のハイレベル航路が一万 九〇〇〇キロメートル、内陸河川の 三級とそれ以上の航路が一万四〇〇 〇キロメートルにそれぞれ達すると の見通しを発表した。
二〇年に内陸 河川の貨物輸送量は三〇億トンを超 え、貨物回転量は一兆トンキロメー トルに達し、貨物輸送用船舶の平均 積載量は一二〇〇トン、長江幹線の 貨物輸送用船舶の平均積載量は二〇 〇〇トンに上ると見込む。
日産 中国で交通情報システム開発へ ■9・ 18  日産自動車はこのほど、北京市交 通委員会と共同で、北京市の交通渋 滞問題の解決の助けとなる交通管理 技術を開発すると発表した。
同市は 世界で交通渋滞が最も深刻な都市の 一つ。
ドライバーが目的地までの最 速ルートを設定できるよう、同市交 通情報センターが提供する道路状況 情報を基にしたリアルタイム交通情 報システムを開発する計画。
交通省が意見発表 運輸の構造転換と高度化推進で ■9・ 25  交通省はこのほど、「科学技術の 革新による交通運輸の構造転換と高 度化の推進に関する指導的意見」を 発表した。
二〇二〇年までに、開放 的でバランスの取れた活発な革新発 展システムを構築し、業界の革新能 力を引き上げることで新たな効果を 上げる予定。
江蘇省の新寧物流 三五〇万米ドルで米支社設立 ■9・ 26  江蘇新寧現代物流股份有限公司 (本社・江蘇省昆山市)はこのほど、 米国で自己資金を投じ完全子会社 「Xinning Holdings(USD)」を設 立する計画を発表した。
投資額は三 五〇万米ドル(三億四六五〇万円)。
新会社は国際物流を中心に業務を展 開し、具体的には物流事業への投資、 物流企業への株式投資と関連固定資 産への投資なども実施する。
トヨタ最大のR&Dセンター 江蘇省常熟市で稼動へ ■9・ 27  トヨタ自動車で世界最大の研究開 発(R&D)センターとなる、豊田 汽車研発中心(中国)有限公司(T MEC)が一〇月に正式稼動する見 込みであることが、このほど明らか になった。
同センターは江蘇省常熟 市東南経済開発区に位置する。
T MECの総投資額は六億八九〇〇 万米ドル(六八二億円)。
ハイブリ ッド車の技術などに重点を置き、稼 動後は「プリウス」の価格を二万元 (三二万円)前後下げられる見込み だという。
中国ITS産業連盟が発足 大手四五社など参加 ■9・ 30  交通運輸省の主導により設立され た中国高度道路交通システム(IT S)産業連盟がこのほど、正式に 成立した。
交通運輸省道路科学研 究院が推進役となり、国内外のIT S関連の大手企業と高等教育機関、 標準委員会、科学研究組織などで 構成。
ITSの産業化と標準化など を進めていく計画。
 同連盟にはインテル、フォルクス ワーゲン、中国電信、華為(ファー ウェイ)、高徳軟件など大手企業四 五社が加盟し、通信、自動車、カ ーエレクトロニクス、交通管理など の産業をカバーする。
ニュース出典:MJC物流ニュース 換算レート:1元= 16円、1米ドル= 99円

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