ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
ロジスティクス・ビジネスはロジスティクス業界の専門雑誌です。
2012年6号
NEWS
中国編

*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。

JUNE 2012  56 2012年4月発表分 広東省仏山市 同市最大の鉄道貨物物流センター ■4・6  広東省の重点事業である「南海(単 竃)物流新城」の建設が三月二七日、 始まった。
これは同省仏山市最大の 鉄道貨物輸送センターを建設するも ので、広珠鉄路仏山貨運站が請け負 う。
 同センターの面積は約三〇〇ヘク タール、投資総額は約六〇億元(七 八〇億円)。
鉄鋼の高度加工、配送 を主力産業とする総合的な物流セン ターを建設する予定で、建材加工と 鉄鋼構造の住宅モジュール加工など を主力製品とした、全国的な鋼材加 工配送拠点とする計画。
SITCのコンテナ輸送量 一〜二月は前年同期比一六%増 ■4・9  海豊国際控股(SITC)が発 表した統計によると、一〜二月の同 社のコンテナ輸送量は前年同期比一 六%増の二四万九六〇〇TEU(二 〇フィートコンテナ換算)で、平均輸 送価格は年間で五・七%増に相当す る一TEU当たり五六五米ドル(四 万五二〇〇円)だった。
また、貨物 輸送代行総量は二〇万三八〇〇T EUで、年間で十一・九%の伸びと なる計算。
 同社の二月のコンテナ輸送量は前 年同月比三一・四%増の十二万三 〇〇〇TEUで、平均輸送価格は 三・六%上昇の一TEU当たり五四 六米ドルだった。
二月の貨物代行総 量は、前年同月比四二・七%増の一 〇万四九四〇TEUだった。
武漢市が物流センターを建設 投資額は三年間で一一〇〇億元 ■4・9  湖北省武漢市政府は今後三年間で 一一〇〇億元(一兆四三〇〇億円) を投じ、現代的物流発展を加速する ことを決定した。
これには製造業物 流、商業物流、農産品物流、物流 インフラ建設と物流情報化建設の五 分野一七三事業が含まれる。
 武漢市交通運輸委員会の郭万 水・報道官は、二〇一五年までに 同市が国際水準の物流センターの建 設をほぼ終えて中国の物流先進都市 の一つとなり、物流業の付加価値を、 一〇年の五六二億元から一二〇〇億 元へと二倍に増加させるとの目標を 明らかにした。
独DHL 中南米航路の輸送量が四二%増 ■4・9  物流大手の独DHLは、上海でラ テンアメリカ路線検討会を開催した。
中国とラテンアメリカはGDPの成 長が続く世界で数少ない地域で、D HLの中国〜ラテンアメリカ間の輸 送量は前年比四二%増加した。
今後 一〇〜一五年間は、両地の輸送量は 増加し続けると見られている。
 両地域の間の輸送は、付加価値や 適時性の高い貨物と、大量の証票や 書類が主。
中国からブラジルへは電 子製品、家電、アパレル、靴、紡績 品、プラスチック製品、プラスチッ ク部品などと、現地工場で組み立て るための半製品が多い。
ブラジルか ら中国へは鉱石サンプルが多く、ブ ラジルの鉱山の七〇%が中国と契約 している。
アトラスコプコが南京に アジア太平洋物流センター ■4・ 10  産業機械大手であるスウェーデン のアトラスコプコは、江蘇省南京市 経済技術開発区にアジア太平洋物流 センターを完成させた。
同センター はアジア全域における同社の物流を 担当する。
 南京市は近年、中国内陸河川で 最大のコンテナ港湾の一つである龍 潭港により長江国際航運物流センタ ーを構築しており、八六社の物流企 業が同市経済技術開発区の龍潭物流 拠点に入居している。
同拠点は今後、 長江の中・上流に向けた生産的物流 の中心となる見込みだ。
アマゾン中国 物流網を電子商取引企業に開放 ■4・ 12  アマゾン(中国)はこのほど、同 社の物流システムを中国国内の多く の電子商取引中小企業に開放すると 発表した。
 統計によると、同社の二〇一〇年 の配送コストは前年に比べて四五% 増加し、最近四年間で二四%だった 平均上昇率を超えた。
 同社は物流倉庫プラットフォーム を外部に売却し、物流コスト負担を 軽減する。
一方で、完全なサプライ チェーンシステムは多くの企業をひき つけており、今後同社の利益は物流 事業の成長によって増えるとみられ る。
香港空港 国際空港貨物取扱量で世界第一位 ■4・ 16  国際空港協会の最新の統計による と、二〇一一年に世界で最も取扱貨 物量の多かった空港は、前年に引き 続き香港空港だった。
同空港の取扱 57  JUNE 2012 量は三九六万八〇〇〇トンで、前年 に続き二位の米国テネシー州メンフ ィス空港の三九一万七〇〇〇トンを 上回った。
 このランキングは、各加盟空港の 一一年全体の輸送量の統計を基に作 成したもの。
三位は上海空港(浦東 空港と虹橋空港を合算)の三一〇万 三〇〇〇トン、四位は米アンカレッ ジ空港の二六二万五〇〇〇トン、五 位は韓国仁川空港の二五三万九〇〇 〇トンだった。
北京首都空港は一四 位、台北空港は一五位だった。
広東省虎門港が保税港区を設立へ 敷地面積は三平方キロメートル ■4・ 16  広東省東莞市虎門港保税港区の 設立申請方案協調会がこのほど、虎 門港管理委員会で行われた。
申請方 案によると、東莞市虎門港保税港区 は虎門港沙田港区西大坦作業区に立 地する。
虎門港沙田港区西大坦作 業区と西大坦物流パーク、臨港産業 区をカバーし、敷地面積は約三平方 キロメートル。
 同保税港区は港湾作業と国際物 流、輸出加工、商品展示、金融サ ービスなど五つの機能を有し、港湾 運輸と中継輸送、保税物流、国際 配送、国際調達、中継貿易、輸出 加工、展示などを中心に業務を展開 する予定。
煙台保税港区で重点事業が着工 国際的港湾都市新区の建設へ ■4・ 16  山東省の煙台保税港区の建設が正 式に始まり、第一陣の重点事業が相 次いで着工される。
 同事業は、保税倉庫、保税物流、 ビジネスエリア、国際商品会議場な どの複数の機能を一体化し、保税港 区の機能に総合的な商業的な機能を 加えたもの。
中遠航運の三月の貨物輸送量 十二・七%増の九五・四三万トン ■4・ 23  海運大手である中遠航運股份(コ スコ・シッピング)は、三月の主な 業績データを発表した。
同社の三月 の輸送量は前年同月比十二・七%増 の九五万四三〇〇トン、貨物回転量 は七・七%増の五七億六〇〇〇万ト ンカイリ、稼働率は九二・一%に達 した。
 二〇一二年第1四半期(一〜三 月)の同社の輸送量は、前年同期比 二七・三%増の二五八億七〇〇万ト ン、貨物回転量は二二・六%増の一 五一億一四〇〇億トンカイリ、稼働 率は九五・八%だった。
交通運輸省 有料道路の価格設定などを検討へ ■4・ 27  交通運輸省はこのほど、年末まで に「有料道路管理条例」を改正し、 同時に有料道路情報の公開方法、価 格設定メカニズムなどの制度を検討 する計画を発表した。
 同省の馮正霖・副大臣によると、 同省は国家発展改革委員会(発改 委)や財政省と共同して政策サポー トに尽力し、西部地域が政府貸付金 二級道路の通行料の廃止を加速させ、 「第十二次五カ年計画(二〇一一〜 一五年)」期間中の完成を目指すよ う指導する。
また、一級道路や経営 性二級道路の通行料徴収の実施可能 性、実施時期、保障措置などを検討 する。
 生鮮品の輸送をサポートする「緑 色通路」の政策を厳格に実施した結 果、一一年の全国の通行料免除額は 一三〇億元(一六九〇億円)を突破 した。
また、政府貸付金二級道路の 通行料を段階的に廃止しており、通 行料を廃止した道路の総距離は一〇 万七〇〇〇キロメートルに達した。
万海航運 川崎汽船と太平洋航路で提携 ■4・ 27  万海航運股份(ワンハイラインズ) はこのほど、中米間を結ぶ新たな太 平洋航路を共同運航することで川崎 汽船と合意した。
四二〇〇〜四八〇 〇TEU型の船舶を五隻投入する。
このうち三隻は川崎汽船、二隻は万 海航運が提供する。
 万海航運は、共同運航のほかにも 太平洋航路での川崎汽船との協力範 囲を拡大すると同時に、中遠集装箱 運輸(コスコ・コンテナラインズ)と の太平洋航路での協力も継続する。
主要港の三月の貨物取扱量 五・五%増の七億八九一二万トン ■4・ 27  交通運輸省によると、貨物取扱 量が年間一〇〇万トン以上に達する 「規模以上港湾」の三月の貨物取扱 量は、前年同月比五・五%増の七億 八九一二万トンに達した。
うち輸出 入貨物の取扱量は一四・三%増の二 億四九五八万トン、コンテナの取扱 量は七・九%増の一四〇八万四七〇 〇TEUだった。
 また、一〜三月の規模以上港湾の 貨物取扱量は前年同期比六・五% 増の二二億四一七六万トンに達した。
うち輸出入貨物の取扱量は十二・ 六%増の七億三三六七万トンで、コ ンテナの取扱量は八・四%増の三九 五八万三八〇〇TEUだった。
ニュース出典:MJC物流ニュース 換算レート:1元= 13円、1米ドル= 80円

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