ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
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2005年12号
メディア批評
創価学会の内幕に踏み込んだ韓国メディア 本部の発言と違って世界各地で政治に関与

*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。

佐高信 経済評論家 71 DECEMBER 2005 日本のメディアで、創価学会についてこれ ほど踏み込んだ報道をすることはできないだ ろう。
わずかに『週刊新潮』や『週刊現代』 などの週刊誌、そして、月二回刊の『フォー ラム 21 』が学会の内幕を暴露している程度だ が、一〇月一五日号の『フォーラム 21 』が韓 国SBSテレビが八月二七日に「韓国SGI (創価学会インターナショナル)」の検証番組 をやったと伝える。
これに対しては反発も強 く、放送中に同局の電話は主に抗議で鳴りっ 放しだったという。
韓国SBSが取り上げた契機は、今年の五 月一五日に、韓国SGIがソウルのオリンピ ックスタジアムに一〇万人を集めて「愛国大 祝祭」をやったからだった。
韓国に創価学会が入ったのは一九六〇年代 の初めといわれる。
一九六五年に日韓条約が 締結され、数多くの在日韓国人が里帰りをし、 彼らの中にいた学会員が中心になって母国で 布教を始めた。
当時は戒厳令下の朴政権時代で、「祈れば病 気が治って、金持ちにもなれる」と説くその 教えは、貧困に苦しむ韓国の人たちの間にア ッという間に広まった。
しかし、朴政権は学会を「反国家的な民族 宗教」と断じ、リーダーがKCIAにひどい 拷問を受けたこともある。
それでも、一九七 〇年代の中頃には、学会員は百万人を突破し ていた。
「そこが知りたい」というシリーズの報道番 組で放映された「韓国SGIをどう見るか」 は、『フォーラム 21 』によれば、次のような 「事件と問題」に焦点を当てた。
一、政教一体と選挙違反&言論出版妨害事件 二、共産党・宮本委員長宅盗聴事件 三、大東亜戦争翼賛の事実 四、池田(大作)氏に対する名誉称号授与 の背景 五、SGI通り問題 六、大統領選挙と政治的影響力 たとえば、四については、このように報じ られたという。
(音声)創価学会と池田会長に授与されたと いう世界各国の感謝牌と表彰状、その中には わが国で授与したものもいくつかあります。
国内の大学で池田会長個人に授与した名誉博 士学位及び表彰状だけでも一六個。
(前済州大総長)世界の多くの国で博士号 (学位)をたくさん受けました。
私たち済州大 学は遅れて差し上げたのです。
大学では世界 文化に貢献した人に名誉博士号を与えるのは 当たり前のことなのです。
(忠清大学学長)私たちをこれほどたいへん 助けてくれたので。
(記者)どんな助けがあったのですか? (学長)あ、私は(創価大学から)名誉博士 号を受けたし、我が校を助けてくれたんだ。
図書基金に五〇〇〇出して、発展基金に二億 出して、また文化祭で三億ウォン出してくれ て。
だから‥‥。
(映像・字幕)池田会長と創価学会に対する 国内地方自治体の表彰状と感謝牌、総数百十 余個。
説明の要はないだろう。
つまりは名誉をカ ネで買っているということである。
しかし、 日本のメディアは学会のマイナスになるよう なことは決して報じない。
六も大きな問題だった。
日本の新興宗教を 専攻する韓国の大学教授が、番組の中で、 「最近の大統領選挙でSGIがすべてに関与 しました。
それを誰がやったのか。
公明党と 相談しました。
そうした指示が下りてくると、 自分たちが『方面長(幹部)会議』に参加し た人たちにインタビューをして、私が(その ことを)つかみました」 と言っている。
学会の本部では、日本以外の他の国家で政 治に関与することは禁止されていると言うが、 実態はそうではないのである。
創価学会の内幕に踏み込んだ韓国メディア 本部の発言と違って世界各地で政治に関与

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