ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
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2009年4号
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日本梱包運輸倉庫が新型JRコンテナを開発31フィート型(二段積み)で最大級の容積

*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。

APRIL 2009  90  三月十二日、日本梱包運輸倉庫が 新たに開発した三一フィートの鉄道コ ンテナを積んだトラックが、同社の狭 山ターミナル営業所に到着した。
コン テナの内部は上下二段に仕切られ、多 様な二輪車を満載していた。
 日梱は以前から三一フィートの鉄道 コンテナを使っている。
しかし旧タイ プでは、内寸の制約から、雑多なサ イズの二輪車を混載するのが困難だっ た。
それを今回は、トラックの車高を 下げるなどしてコンテナの外寸自体を 拡大。
同タイプで最大級の容積を確保 することによって可能にした。
 新型コンテナの内寸は高さ二五五 九×幅二三四〇×長さ九二五〇ミリ。
上下段を仕切る中床の厚さが一五〇ミ リあるため、正味の内高は二四〇九 ミリとなっている。
中床を一番下にお ろせば通常のコンテナとしても利用で 日本梱包運輸倉庫が新型JRコンテナを開発 31 フィート型(二段積み)で最大級の容積 きる。
二段積みコンテナを大々的に運 用しているのは日梱だけしかいない。
 中床に連動して天井がせり上がる構 造も同社オリジナルの工夫だ(写真)。
これによって上段に荷物を積んだま ま、下段の高さを変えられる。
従来、 下段の積み降ろし作業は、成人男性が 腰をかがめてやっていた。
この負担を 天井ごと可動させて解消した。
 新型コンテナを投入した最大の理由 は、主力荷主のホンダが二輪車の生産 を浜松工場から熊本工場に集約し、九 州から首都圏に向かう貨物量が増大し たことにある。
ただ日梱としては、こ の新型コンテナが、他の荷主企業のモ ーダルシフトにとっても有効な選択肢 になると考えている。
経済危機の影響 で企業の環境対応は一服している。
し かし、こういうときだからこそ鉄道コ ンテナの輸送枠を確保しやすい。
 この機会に、従来は困難だった物流 改革に踏み切れば、荷主企業はコスト 削減と環境対応を両立できる。
「二段 式のコンテナを使えば高積みの難しい 荷物の輸送効率も格段に向上する」と 日梱の増井雅彦取締役は強調する。
問い合わせ先 日本梱包運輸倉庫株式会社 事業開発部 兼久/神尾 電話番号 〇三─三五四六─三六一四

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