倉庫管理システム（ＷＭＳ）市場は二〇一二年に一八億ドル超へ[ARC]：ロジスティクス・ビジネス[LOGI-BIZ]バックナンバー

2008年6号

*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。

　本コーナーでは米国の大手調査会社、ＡＲＣアドバイザリーグループの市場調査報告書の概要を今回は倉庫管理システム（ＷＭＳ）市場の今後の見通しについて取り上げる。
倉庫管理システム（ＷＭＳ）市場は二〇一二年に一八億ドル超へ　�
廝唯咾寮こ�埔譴郎８絽淒�屐��┝掘� 五％の成長が見込まれる。
ＡＲＣアドバイザリーグループの最新調査報告によれば、二〇〇七年の市場規模は十二億五七〇〇万ドルであったが、十二年にはそれが一八億七〇〇万ドルを超えるものと予測されている。
　サプライチェーン・マネジメント担当のサービス・ディレクターで、「ＷＭＳの世界市場動向」の著者であるスティーブ・バンカーは次のように述べる。
　「ＷＭＳは数十年がかりで成熟市場となったにもかかわらず、毎年二ケタの成長を続けている。
この成長は、技術的に古くなったシステムを更新する需要と、これまではＷＭＳが使われていなかった分野や地域で導入が進んだことによってもたらされた」　新たな分野とは、ＷＭＳをトレーサビリティや配達証明に関連付けるものである。
そうすることで保管場所から最終目的地にまで及ぶ一貫したソリューションが可能となる。
現実に、こうした取り組みはＷＭＳという概念そのものを広げつつある。
　これまでは実績がなかった分野でＷＭＳを導入し始めた例の一つが病院であり、北米と欧州、特にフランスの病院とヘルス・サービスチェーンが購入するケースが目立つ。
フランスでは、近隣の病院同士がお互いに医療用品のトレーサビリティを確保することを目的として、ＷＭＳの導入が進んでいる。
ある病院では、サプライヤーの中央倉庫からストラスブール（フランス）にあるすべての病院の在庫にいたる医療用品の追跡を行っている。
このケースでは、トラックへ載せる際と病院の薬局に納品される際にオートスキャンをするための、ＲＦＩＤタグが用いられている。
またフランスの別の病院では、医療用品・機器が院内の保管場所から手術室その他へどう移動したかを追跡している。
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圍紕磽鵤鍈鷦劼��淵世嚢圓辰織院璽垢任蓮� 在庫はトートバックに入れて倉庫に保管され、薬局、薬品保管室、病院のカートなどへ一日当たり一回から最大四回、ジャスト・イン・ 2,000 1,500 1,000 500 0 2007 2008 2009 2010 2011 2012 （百万ドル） WMS の世界市場規模（年） ©2008 ARC Advisory Group 者について紹介している。
ＥＲＰ市場の今後五年の見通しについてレポートを取り上げる。
JUNE 2008　　78 タイム（ＪＩＴ）ベースで配送される。
また、ある保管場所から別の保管場所へと在庫レベルのチェックをして回る、在庫補充専門の担当者が配置されている。
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廝唯咾�匹�笋譴討い詬�海里劼箸弔蓮△� のソリューションで「看護士が本来の仕事に専念」できるようになる、とベンダー側が主張していることが挙げられる。
この新しいプロセスによって、ベテラン看護士は在庫量を常にチェックする手間から解放されるのである。
　補充担当者はある品目のＳＫＵ（ Stock Keeping Unit）の在庫は充分にあると判断すればそのスロットをスキップし、減っていると思えばその数を自分で数える。
その補充すべき品目の在庫チェックはセントラル・システムが行う。
ＪＩＴ出荷はあらかじめ決められたルールに則って行われる。
とりわけ高価なＳＫＵの場合、毎日自動的に在庫の棚卸しをするというルールを定めることができる。
また、何らかの理由で特定のＳＫＵが特定の日に大量に必要となることがわかっている場合には、その日だけ通常より多くの品を積み増しするように上書きすることもできる。
　ある種の、例えば心臓病を患っているような患者は無線にさらされてはならないので、ＲＦＩＤは病院内のどこででも使えるというわけではない。
しかし多くの病院にはＷｉ─�
藤� のインフラが整っている。
従って、担当者がそこに入ると自動的に同期が始まる保護された場所に移動しないうちは、ロケーションをスキャンしてもその情報をＷＭＳへ送信しないというシステムが使える。
またこのサイトでは、特殊な薬品のような高価な在庫については、配達証明としてナースステーションで電子サインが使用可能となっている。
　このレポートはＵＳ＄五九〇〇で入手できる。
問い合わせ先ＡＲＣジャパンオフィス　担当：柳本薫電話番号：〇四（二九九一）一六八五Ｗｅｂ：kyanagimoto@arcweb.com 79　　JUNE 2008