ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
ロジスティクス・ビジネスはロジスティクス業界の専門雑誌です。
2007年9号
NEWS
海外トレンド報告(中国編)

*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。

SEPTEMBER 2007  70 2007 年7 月発表分 一月〜六月の天津港貨物取扱量 一億五七三〇万トンで過去最高に ■7・9  今年一月〜六月の天津港の累計貨 物取扱量は一億五七三〇万トン、コ ンテナ取扱量は三三五万七一〇〇T EUで、前年同期比でそれぞれ二二・ 九%、二〇・六%の増となり、いず れも過去最高となった。
 現在、天津港は一八〇を超える国 と地域の四〇〇余りの港湾と貿易取 引関係があり、コンテナ航路は一〇 〇本を超えている。
物美集団と岡村製作所 北京に物流センターを設立 ■7・ 11  中国の大手小売りチェーンである 物美集団は、日本の岡村製作所と「華 北配送センター」を共同で建設する と発表した。
センターの建設地は北 京で、投資額は約一億人民元(一五 億五〇〇〇万円)。
竣工後は、中国 の小売りチェーンでは規模が最も大 きく、また、最も近代的な物流セン ターとなる見通しである。
大韓航空 中国航空貨物市場に進出 ■7・ 12  中韓の合弁企業である「銀河国際 貨物運輸航空公司」が正式に設立さ れた。
合弁期限は三〇年で、拠点は 天津浜海国際空港に構える。
 同合弁会社は、中国の中外運空運、 韓国の大韓航空、韓亜投資、新韓投 資の共同出資によるもの。
登録資本 金は六五〇〇万米ドル(七八億円)で、 出資比率は中外運空運が五一%、大 韓航空が二五%、韓亜投資が十三%、 新韓投資が十一%。
独ダクサ 上海の倉庫が運営を開始 ■7・ 18  ドイツの大手物流企業であるダク サ(Dachser)は、同社にとって中 国初となる倉庫プロジェクトを上海 でスタートさせた。
同倉庫は、主に コントラクトロジスティクスのサービ スを提供するための拠点となる。
高 い効率性、透明性、トレーサビリティ が特徴として挙げられている。
韓国LG電子 南京に物流センター設立 ■7・ 18  韓国LG電子の「中国区物流セン ター」プロジェクトが、南京市新港 開発区で正式に施工を開始した。
プ ロジェクトの総投資額は八〇〇万米 ドル(九億六〇〇〇万円)。
竣工後は、 表示関連部品の輸入、買い付け、簡 単な加工、テスト振り分けと包装業 務といったサービスを主に提供する ことになる。
一月〜六月の中国物流産業 前年同期比一六・二%増 ■7・ 19  今年上半期(一月〜六月)、中国 社会物流総額は三三兆八〇〇〇億 人民元(五二三兆九〇〇〇億円) で、前年同期比二五・五%増となっ た。
このうち、工業品の物流総額は 二九兆八〇〇〇億人民元(四六一 兆九〇〇〇億円)で前年同期比二七・ 四%増となり、全体の八八・二%を 占めた。
 同期における中国の社会物流総費 用は一兆九五四一億人民元(三〇 兆二八八六億円)で前年同期比一 六・二%増となった。
このうち、輸 送費は一兆七五七億人民元(一六 兆六七三四億円)で前年同期比一五・ 三%増となり全体の五五・一%を占 めた。
また、保管費は六四〇五億人 民元(九兆九二七八億円)で前年 同期比二〇%増となり全体の三二・ 八%を占め、管理費は二三七九億人 民元(三兆六八七五億円)で前年 同期比一〇・六%増となり全体の十 二・二%を占めた。
中国最大のリンゴ物流センター 陝西省に設立 ■7・ 20  中国最大のリンゴ物流センタープ ロジェクトが陝西省白水県に設立さ れた。
同プロジェクトは、陝西昌盛 実業集団の四億二〇〇〇万人民元 (六五億一〇〇〇万円)の投資によ るもの。
敷地面積は三〇ヘクタールで、 取引・買取・加工・貯蔵・配送・販売・ 対外貿易輸出を主要機能としている。
日本梱包運輸倉庫の中国現法 南京に自動車物流センター ■7・ 23  中国交通部の許可を受け、自動 車輸送大手の日本梱包運輸倉庫のグ ループ企業「日梱物流(中国)有限 公司」が南京市江寧科学団地に自 動車物流センターを設立することに なった。
投資額は一五〇〇万米ドル (一八億円)で、正式な竣工は〇八 年五月の見通し。
大連最大の自動車RORO埠頭 正式に運営を開始 ■7・ 23  大連港集団、中遠太平洋、日本 郵船が四:三:三の割合の共同投資 71  SEPTEMBER 2007 六億人民元(九三億円)で設立した 大連自動車RORO埠頭が、正式 に運営を開始した。
今回運営を始め た第一期工事分の埠頭は自動車の設 計通過能力が三七万台であるが、第 二期工事分の埠頭竣工後は一〇〇万 台に達する見通しである。
一月〜六月の中国鉄道運営状況 貨物輸送量が前年比一〇%増 ■7・ 24  今年一月〜六月の中国鉄道の貨物 運輸量は一五億三一二一万トンで前 年同期比一〇・五%増となり、旅客 運輸量は六億四八三五万人で前年同 期比五・四%増となった。
 同期における中国鉄道の運輸収入 は一二七二億七九〇〇万人民元(一 兆九七二八億二五〇〇万円)で前 年同期比十二・一%増となった。
こ のうち、貨物運輸収入は六八二億 一七〇〇万人民元(一兆五七三億 六四〇〇万円)で前年同期比十二・ 四%増、旅客運輸収入は三九四億一 九〇〇万人民元(六一〇九億九五 〇〇万円)で前年同期比八・八%増、 その他収入は一九六億四三〇〇万人 民元(三〇四四億六七〇〇万円) で前年同期比一七・七%増となった。
 また、中国鉄道の基本建設投資額 は六一一億一五〇〇万人民元(九 四七二億八三〇〇万円)で前年同 期比一・七%の下落となった。
一月〜六月の中国民用航空業 貨物輸送量が前年比一五・二%増 ■7・ 25  中国民用航空総局によると、今年 一月〜六月の中国民用航空業の事業 収入は一二一八億三〇〇〇万人民 元(一兆八八八三億六五〇〇万円) で前年同期比一八・三%増となった。
旅客運輸量は八六六九万九〇〇〇人、 貨物運輸量は一八二万七〇〇〇トン で、前年同期比でそれぞれ一六・七%、 一五・二%増となった。
同期におけ る民用航空業全体の利益は四六億二 〇〇〇万人民元(七一六億一〇〇 〇万円)であった。
越海グローバル物流 蘭フィリップスから受託 ■7・ 26  深圳越海グローバル物流(YH Glo bal Logistics)は中国の大手総合物 流サービス企業であり、主な顧客に は米インテル、韓サムスン、韓LG、 台湾フォックスコン(Foxconn)、米 UPSなどが名を連ねる。
新たに越 海はフィリップスと物流サービス契 約を正式に結び、それに関わる金額 が三〇億人民元(四六五億円)に 及んだという。
中国海運集団とAPP 戦略的協力協議を結ぶ ■7・ 28  中国海運集団(CN Shipping)は、 シンガポールに本社を置くアジアパ ルプアンドペーパー(APP)と戦 略的協力協議を結んだ。
中国海運集 団の所属企業である「中海コンテナ 運輸(China Shipping)」が、現行 の航路でAPPの中国工場およびイ ンドネシア工場にコンテナ運輸サー ビスを提供することになる。
一月〜六月の中国主要港湾 貨物取扱量が前年比一五・五%増 ■7・ 29  今年一月〜六月の中国大陸主要港 湾の貨物取扱量は二五億五〇〇〇 万トンで前年同期比一五・五%増と なった。
このうち、国内取引は一六 億六〇〇〇万トンで同一五・二%増、 対外貿易は八億九〇〇〇万トンで同 一五・七%増となった。
 同期におけるコンテナ取扱量は五 二五三万四九〇〇TEUで前年同 期比二四・一%増となり、このうち、 沿海港湾は四八七六万一九〇〇T EUで同二三・七%増、内河港湾は 三七七万三〇〇〇TEUで同三〇・ 四%増となった。
米AMBプロパティ 上海物流センターが満床に ■7・ 30  物流不動産の米AMBプロパティ コーポレーションは、上海にある物 流センター(虹橋空港の付近に位置 し、上海市街地の近く)の貸し出し が完了したことを発表した。
同セン ターの面積は三四万平方フィートで あり、このうち一八万八〇〇〇平方 フィートのビルがフランスのスポー ツ用品チェーンであるデカトロン (Decathlon)に貸し出されている。
中国統計局と郵政局 初の宅配便市場調査を発表 ■7・ 30  中国統計局と郵政局は、「中国初 の宅配便サービス業調査」を発表し た。
調査によると、〇六年末までで、 中国で宅配便業務に従事した法人企 業は二四二二社、従業員二二万七 〇〇〇人で、年間業務量は一〇億六 〇〇〇万件、年間業務収入は二九 九億七〇〇〇万人民元(四六四五 億三五〇〇万円)であった。
業務収 入のうち、中国国内同一都市は九%、 国内他地域が四九・二%、国際およ び香港、マカオ、台湾が三九・七%、 その他が二・一%であった。

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