ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
ロジスティクス・ビジネスはロジスティクス業界の専門雑誌です。
2007年8号
NEWS
海外トレンド報告(中国編)

*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。

AUGUST 2007 54 同期における中国民用航空業の旅客 輸送量、貨物郵便輸送量はそれぞれ 一五四六万六〇〇〇人、三〇万六〇 〇〇トンで、それぞれ前年同期比で一 九・四%増、一六・一%増となった。
一月〜五月の中国主要港湾 コンテナ取扱量調査 ■6・ 13 一月〜五月の中国各主要港湾のコンテナ取扱量は四二九六万TEUで 前年同期比二四・二%の伸びとなっ た。
うち、五月の取扱量は九一二万 TEUで前年同期比二一・八%の伸 びとなった。
伊藤忠商事 大連に物流施設を建設 ■6・ 14 大連保税物流団地は、伊藤忠商事 と契約を結び、物流団地が伊藤忠に 二万八〇〇〇平方メートルの土地を 譲渡し、伊藤忠が八〇〇万米ドル(九 億七六〇〇万円)を投資して物流施 設を建設すると発表した。
上海がシンガポールを抜き アジアで最も忙しい港湾に ■ 07 ・6・ 16 現在、アジアで最も忙しい港はシ ンガポール港であり、平均十二分に 一隻の船舶が入出港している。
中国の業界関係者は、玩具、アパ レルとその他貨物の輸出量の大幅な 伸びをうけ、二〇〇八年には上海港 がシンガポール港を抜いてアジアで最 も忙しい港湾となると予測している。
中国の輸入業務物流 外資系3PL企業がほぼ独占 ■6・ 17 中国税関総署の統計部門が発表し た「対外第三者物流統計レポート」 によると、現在、中国における3P L市場では外資系物流企業が絶対的 な優位を占めている。
物流産業の発達している上海を例 に挙げると、現在、保税区倉庫の貨 物輸入業務に従事する外資系3PL 企業は七五社あり、平均輸入額は三〇〇〇万米ドル(三六億六〇〇〇万 円)に達しているが、中国物流企業 の数は五七社で、平均輸入額は約三 九二万米ドル(四億七八二四万円) に留まっている。
物流コストの低減図り 南西から東部へ拠点シフト ■6・ 17 中国最大の鉄道物流企業 内外資の合弁で設立 ■6・7 中鉄連合国際コンテナ公司が正式に 設立した。
同社は中国企業と外国企 業による合弁で、鉄道を活用したコン テナ物流を行う。
登録資本金は四二 億人民元(六七二億円)、総投資額は 一二〇億人民元(一九二〇億円)の 見通しで、合作年限は五〇年。
出資企業は、中鉄コンテナ運輸公 司(持株比率三四%)、中国国際海 運コンテナ(集団)公司(同一〇%)、 香港新創建集団傘下の新創建サービ ス管理公司(同二二%)、香港漢彩投 資公司(同一〇%)、ドイツ鉄道グル ープ(同八%)、フランスCMA G CM(同八%)、イスラエルZim Inte grated Shipping Services(同八%) の七社。
ロシア極東海運グループ 天津に支社を設立 ■6・ 10 ロシアの極東海運(FESCO) グループは、中国市場における業務 拡大を図り、天津に「極東海運中国 分公司(支社)」を設立した。
年内に も天津からロシア極東地区「東方港」 までの直行コンテナ運輸航路を開設 する見込みだという。
新開設の航路により、中国港湾と ロシア極東港湾間のコンテナ輸送時 間は大幅に短縮されることになる。
日中合弁の寧波菱信物流公司 浙江省寧波市で正式に開業 ■6・ 12 中国中信物流公司と日本の三菱化 学物流が合弁で設立した物流企業「寧 波菱信物流公司」が浙江省寧波市で 正式に開業した。
3PL・SCMの 物流技術によりハイレベルで総合的な 物流サービスを提供するという。
五月の中国民用航空業 業務収入一〇・九%増加 ■6・ 13 中国民用航空総局によると、今年 五月の中国民用航空業の事業収入は 二一〇億八〇〇〇万人民元(三三七 二億八〇〇〇万円)で前年同期比一 〇・九%増となった。
費用は一九九 億四〇〇〇万人民元(三一九〇億四 〇〇〇万円)で、前年同期比二・ 六%増となった。
国航、南航、東航、 海航、深航、川航、春秋、祥鵬、金 鹿などの航空会社は、五月の経営が いずれも黒字であった。
2007年6月発表分 55 AUGUST 2007 中国南西地区の物流コストが高す ぎるため、現地の企業は物流コスト の軽減を図り東部地区への移転を計 画しているという。
トータル物流コストがGDPに占め る割合で比較すると、先進国は約一 〇%、中国の平均は約一八%である が、南西地区に位置する重慶は二 〇%、四川は二一・八%、貴州は二 三%、雲南は二五%となっている。
中国の第一自動車集団 大連市に物流センターを設立 ■6・ 18 中国の第一自動車集団は、三億人 民元(四八億円)の投資で大連市開 発区五六号地に「一汽(大連)国際 物流センター」を設立すると発表し た。
同センターの敷地は一六万平方 メートル、登録資本金は一〇〇〇万 人民元(一億六〇〇〇万円)で、今 年末に竣工する見通しだという。
主にフォルクスワーゲン一汽エンジ ンプロジェクトに物流サービスを提供 するほか、外部へも輸配送サービス を提供することになるという。
米CSCMP 天津で中国年次総会を開催 ■6・ 19 米CSCMP(Council of Supply Chain Management Professionals:SCMプロフェッシ ョナル協議会)が天津市で〇七年度 の中国年次総会を開催した。
総会において同協議会は、独自調 査の結果として、現在、五三%の外 国物流企業が中国での物流業務の展 開を望み、インド、ロシアでの業務 展開を選んだ企業はそれぞれ三五%、 二三%であったと発表した。
揚子江薬業集団 国内最先端の薬品物流倉庫を設立 ■6・ 21 揚子江薬業集団は、国内最先端の 薬品物流倉庫を設立したと発表した。
一日当たりの取扱容量は約一万五〇 〇〇件で、倉庫の温度・湿度が自動 調節できるほか、在庫の位置および 状態を正確に把握することができる。
また、取り扱い情報を追跡すること もできるという。
サウジのSABIC社 中国における貯蔵能力を拡大 ■6・ 21 石油化学の世界大手であるサウジ 基礎産業公社(SABIC)は、中 国における石油化学製品の貯蔵能力 増強を図っていることを表明した。
よ り多くの製品を中国に輸出できるよ 年通年の同港の貨物総取扱量は三億 トンを超え、二〇一〇年の目標を三 年繰り上げて達成することが見込まれ ている。
現在、天津港のコンテナ定期便の 数は一〇〇本を超え、世界一八〇数 カ国の四〇〇余りの港湾と貿易の取 引関係を確立している。
韓国・韓進海運 深 埠頭建設への参与を意向 ■6・ 26 韓国・韓進海運のアジア区総裁は 深 市に対する実地調査を行い、同 市が進める「大産湾港」埠頭の建設 に参与したい意向を現地政府に対し て表明した。
大陸・香港企業の合併で 湖北省に石炭物流センター ■6・ 29 湖北晋商投資公司(中国大陸企 業)、中港インドネシア・エネルギー 集団公司(香港企業)は、湖北省武 漢市陽邏開発区に同省最大の石炭物 流センタープロジェクトを合弁で設立 すると発表した。
同プロジェクトは総投資額四億人民 元、敷地四七へクタール。
プロジェク ト竣工後、年間取扱量は二〇〇〇万 トンに達することができるという。
14‚p S ' o S 14Q 13‚p 14‚p S ' o S 14Q 13‚p う、中国における倉庫の数を増やす 見通しであるという。
寧波恒富船業(集団)公司 ドイツ企業の造船契約を獲得 ■6・ 22 寧波恒富船業(集団)公司は、ド イツ海運企業から七万五三〇〇トン のパナマ型バラ積み貨物船四隻の造 船契約を獲得したと発表した。
総建 造費は約一億六〇〇〇万米ドル(一 九五億二〇〇〇万円)だという。
北西地区最大の物流センター まもなく運営を開始 ■6・ 24 中国北西地区最大の物流プロジェ クトである「ウルムチ華興物流セン ター」が新疆省都のウルムチ市に設 立され、八月に運営を始める見通し だ。
同プロジェクトには、同市の華 興道路投資公司により二億人民元 (三二億円)が投資された。
天津港の貨物取扱量 三億トンを超える見通し ■6・ 25 天津港の一月〜四月の貨物取扱量 が一億一一七〇万トンに達し、これ までの同期の最高記録を更新した。

購読案内広告案内