ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
ロジスティクス・ビジネスはロジスティクス業界の専門雑誌です。
2006年12号
NEWS
欧州NEWS

*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。

DECEMBER 2006 62 メーカーのエレクトロラックスや家電 メーカーのボッシュなどがある。
ドイツポスト ドイツで静脈物流から撤退 ■同社プレスリリース 10 ・9 ドイツポストは、一〇〇%子会社 でリバースロジスティクスの専門会社 であるVfw社の売却を決めた。
ド イツ西部のケルンに本社を置くVf w社は、ドイツポストが昨年末にエ クセルを買収する際、その子会社と して買収した会社。
ドイツポストは、 ドイツにおけるリバースロジスティク スは本業ではないと判断した。
第 11 回3PL市場調査 中国物流が成長のカギと指摘 ■ジョージア工科大学など 10 ・ 16 今年で第十一回目となる3PL市 場の年次調査は、中国においてどの ような戦略を展開するかが3PL各 社の成長のカギであり、また3PL が中国に積極的に投資することが、荷 主企業の新たな中国進出につながっ ている、と指摘している。
この調査は、ジョージア工科大学 とコンサルティング企業であるキャッ プジェミニが、SAPとDHLの協 力を得て毎年発表しているもの。
調査によれば、五三%の荷主企業 が今後、中国での業務を拡大するつ もりだとしており、五一%の企業が 完成品の輸出入業務が必要になると 回答している。
さらに、四七%が中 国での製造業務を外注したいとして いるほか、四一%の企業が自社の施 設を作りたいとしている。
また、多 くの荷主のサプライチェーン担当者 は、中国での業務拡大において3P L企業のサポートが不可欠だ、と考 えていることもわかった。
米BNSF ロジスティクス・パークを建設 ■同社プレスリリース 10 ・ 16 バーリントン・ノーザン・サン・タ フェ鉄道は、米国内の工業団地開発 大手であるアレン・グループと共同 で、カンザス州ガードナーに同社に とって三つ目となるロジスティクス・パークを建設する。
敷地面積一〇〇 〇エーカー(四〇〇ヘクタール)を 開発。
着工は二〇〇七年で、二〇〇 八年の完成を目指す。
ロジスティクス・パークは、物流 センターや倉庫、そしてマルチモーダ ルに対応するハブ拠点を隣接して建 設するというもの。
パーク内を移動 するトラック輸送を最小限に抑える ように設計されている。
同社はすで 蘭TNT 医療品専用のICタグ導入 ■アイ・フォー・トランスポート 10 ・3 TNTは温度管理が必要な医療品 専用のICタグを導入した。
五〇万 ドル(五五〇〇万円)を投じ、八カ 月の準備期間をかけてシンガポールで 完成させた。
医療品の輸送業務では 厳密な温度管理が求められるケース が少なくない。
とりわけ、アジア地 域では「年間数百万ドル」に相当す る医療品が、温度管理の失敗によっ て使用不可能となって破棄されてい る、という。
TNTが新たに導入したICタグ を使うことで、メーカーは輸送途中 の温度管理を徹底できる。
製品ロス が減るとともに、温度管理履歴を保 存することで医療品事故発生時の訴 訟リスクも回避できる。
同社ではシ ンガポールを含む東南アジアにとどま らず、アジア全域でこの新商品を販 売していく考えだ。
米キャタピラ・ロジスティクス 一七〇人の人員削減を発表 ■ビジネス・ファースト・オブ・ルイビル 10 ・6 重機メーカーのキャタピラの子会社 であるキャタピラ・ロジスティクスは 二〇〇七年年二月、ケンタッキー州 ルイビルの物流センターで働く一七〇 人を解雇する。
同社は二〇〇二年に ルイビルに一六万五〇〇〇平方フィ ート(一万四八五〇平方メートル) の物流センターを購入。
大手電話会 社のスプリントPCS向けに携帯電 話を対象にしたロジスティクスサービ スを提供してきた。
スプリントPCSが二〇〇七年二 月をめどに外注先の3PL業者を切 り替えるため、キャタピラ・ロジステ ィクスは従業員の解雇を決めた。
今 夏、従業員に対して来年二月での解 雇を伝えた。
英ウィンカントン 宅配便会社を買収 ■同社プレスリリース 10 ・6 ウィンカントンはイギリスの宅配便 大手レーン・グループ(Lane Group) を買収した。
サプライチェーンマネジ メントのノウハウに、イギリス国内の 宅配便ネットワークを組み入れること で、増加しつつあるインターネット通 販企業などの宅配業務に対応する。
今回の買収を機に、ウィンカント ンの荷主である日曜大工用品大手 B&Qや、家電小売りのコメット向 け業務はレーン・グループに移管され る。
レーンの荷主としては白物家電 2006年10月発表分 63 DECEMBER 2006 に同様の施設を、テキサス州とイリ ノイ州で稼働している。
独DHL 貨物航空会社に一・五億ドル投資 ■同社プレスリリース 10 ・ 16 DHLはアトラス・エアー・ワー ルドワイド・ホールディングスの子会 社であるポーラ・エア・カーゴ(Polar Air Cargo)と構築している業務提携 関係を強化した。
これによってDH Lは長期にわたって、?太平洋航路 の貨物輸送枠を確保することができ る、?輸送時間を短縮できる、?ア ジアとアメリカにおいて確実な輸送が 可能となるーーとしている。
契約期間 は二〇年。
また、あわせてアトラス の別の子会社であるアトラス・エアの 輸送枠も使用できる。
DHLは関係強化のために、現金 で一億五〇〇〇万ドル(一六五億円) を投じてポーラ・エア・カーゴの株式 の四九%を手に入れた(二五%の議 決権付株式を含む)。
両社の契約が正 式なものとなるのは、二〇〇六年末 か二〇〇七年明けとなる。
米フェデックス・エクスプレス パイロット組合と二年越しの合意 ■同社プレスリリース 10 ・ 17 フェデックス・エクスプレスは、同 社のパイロット組合である「エア・ ライン・パイロッツ・アソシエーション」と向こう四年間の雇用契約で合 意した。
新しい雇用契約は一〇月三 〇日から有効となり、これによって 二〇〇四年から二年間にわたり続い てきた労使交渉が終了する。
雇用契 約はパイロットの投票の結果、九〇% 以上のパイロットの承認を受け、合 意に至った。
同社が雇用するパイロ ットは四七〇〇人。
なお、新しい契約内容については、 「業界をリードする水準の給与と、退 職金制度と健康保険での改善、より 安定した仕事の保障などを付与した」 とあるだけで、具体的な数字は明ら かにしていない。
ドイツ・シェンカー 韓国でハブセンターを立ち上げ ■同社プレスリリース 10 ・ 18 ドイツ鉄道傘下の3PLであるシ ェンカーは、韓国の仁川国際空港内 の特別自由貿易地区に韓国ロジステ ィクスセンターを立ち上げた。
シェン カーは同センターを韓国内マーケット とアジア北部向けのハブ拠点として活 用する計画。
同センターは二階建て。
荷役スペ ースの延べ床面積は九〇〇〇平方メ ートルで、パレット五〇〇〇枚の収 容能力がある。
あわせて一五〇〇平 万ドル〜二〇〇〇万ドル(十一億〜 二二億円)を見込んでいる。
ただし、 二〇〇七年には年間で一億ドル(一 一〇億円)のコストを削減できる見 通し。
ちなみに、UPSは全社合計 の第三・四半期の決算で増収増益を 記録している。
仏ジェフコ 完成車輸送で新システム導入 ■同社プレスリリース 10 ・ 20 フランスのプジョーシトロエングル ープ(PSA)の物流子会社である ジェフコは十一月、同社の完成車輸 送のための物流パーク内で、GPS (全地球測位システム)を使った完成 車の位置確認システムを稼働する。
同 システムはNOMADと呼ばれ、す でにフランス国内の二つの拠点で試 験済み。
新システムは完成車の位置 と、それを船や貨車に積み込むドラ イバーの動きを最適化するのが狙い。
積み込みドライバーは、ハンディー端末で、完成車のバーコードをス キャンすることで必要な情報を読み取 ることができ、現場の責任者はコン ピュータのスクリーン上で、作業の 進捗を管理できる。
新システムは、 日常業務の効率化だけでなく、日々 の業務の記録を保存し、それを分析 することも可能となる。
方メートルを事務所として使う。
米UPS SCM部門で一二〇〇人削減 ■ビジネス・ファースト・オブ・ルイビル 10 ・ 19 UPSは、同社のサプライチェー ン・ソリューションズ部門の従業員 一二〇〇人を削減する。
同部門の三 万二〇〇〇人の四%弱に相当する人 員削減となる。
第三・四半期の決算 発表後、証券アナリストとの説明会 で明らかにした。
二つの会社を買収した後の業務統合がうまくいかなかっ たことが背景にある。
第三・四半期決算で、サプライチ ェーン・ソリューションズとUPSフ レイトとの二部門をあわせた最終損 失は一九〇〇万ドル(二〇億九〇〇 〇万円)だった。
前年同期の七〇〇 〇万ドル(七七億円)の利益から赤 字へと転落した(二部門の売上高は 二〇億一〇〇〇万ドル=二二一一億 円で前年同期比二五・六%増)。
USPは二〇〇四年にメンロ・ワ ールドワイド・フォワーディングを買 収し、二〇〇五年にはモーター・カ ーゴを買収した。
しかし、業務統合 に手間取り、経費削減が進まなかっ たことが、同部門の赤字につながっ たとしている。
同部門の第四・四半期決算では、 人員削減に伴う経費として一〇〇〇

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