ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
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2011年10月号

    2011年10月号
     
   
   
特集リアル中国物流
14   【第1部】 ネット通販が物流産業を規定する

 タオバオや京東商城など、中国の有力ネット通販会社が一斉に全国配送網の構築に乗り出した。一方、中国の物流業界では国内競争を勝ち抜いた民間運送会社が、日本を始めアジア全域に事業エリアを拡大、グローバル市場で名乗りを上げようとしている。日本企業は果たしてどう動くべきか。

宅配便取扱個数はついに日中逆転
自社配送網で先行する京東商城の実力
アリババ&タオバオは巨額投資で追走
物流投資は不動産バブルに乗って


18  

【第2部】 中国の覇者がアジア市場を握る
 DHLが中国の国内宅配便から撤退した。しかし、業界内に驚きの声はない。外資系物流企業はどこも中国の国内市場で苦戦を強いられている。早めの損切りも想定内との評価だ。その一方で、中国EMSは株式公開を準備、現地の民間宅配便で最強とされる順豊エクスプレスは日本市場への本格上陸に打って出た。

 

DHL国内宅配便撤退の背景
ダンピング運賃に外資系は悲鳴
中国最強「順豊速運」が日本上陸
日本郵政 中国郵政との提携でEMS強化


20

 

【第3部】 アスクル&ヤマトの上海即日配送

 今年7月、アスクル上海は「半日配送サービス」を本格的にスタートさせた。昨年1月に上海で「宅急便」の営業を開始したヤマトグループがそのオペレーションを担っている。共に後発として中国市場に参入した両社がタッグを組み、日本式の物流サービスを武器に、先行するライバルたちを追撃する。


24

 

【第4部】 成都市「貨運市場」実態ルポ

李瑞雪 富山大学経済学部 准教授

 中国各都市周辺の交通の要所には、帰り荷を融通する取引所がある。「貨運市場」と呼ばれる。1990年代後半に自然発生的に誕生し、その後の経済発展と歩調を合わせて取扱規模を拡大させてきた。貨運市場のフィールドワークを成都市で行ってきた富山大学経済学部の李瑞雪准教授が、その実態を報告する。


30

 

【第5部】 「陸港モデル」のイノベーション

李瑞雪 富山大学経済学部 准教授

 ドライバーと仲介業者の対面交渉を基本とする伝統的な貨運市場の取引は、効率が悪く、取扱可能な情報量にも限界がある。そこにイノベーションを起こしたのが、中国有数の民間企業グループに所属する伝化物流だ。効率的な取引システムと多様な物流サービスを統合した独自の物流ノードを同社は「陸港モデル」と称している。

 

  4  
KeyPerson

「本当の中国市場を日本人は知らない」
丸協運輸貿易 神並 充 総経理

 中国には二つのトラック運送市場がある。一つは外資系荷主と外資系物流会社で構成される。サービスレベルは先進国並みだが運賃も高い。もう一つは国内限定市場だ。安かろう悪かろうで、外資系からは敬遠されてきた。しかし、大阪に本社を置く中堅運送会社の丸協運輸は、そこに深く切り込んで突破口を開いた。

 

     
 
40
 

アサヒビール〈共同化〉

新WMSでコードと作業をグループ統合
共同保管・共同配送を飲料から食品に拡大


  44  
G−7ホールディングス〈在庫削減〉

1年間売れない「不動在庫」にメスを入れ
オートバックス事業の店舗在庫を3割削減


  48  
米ゼネラル・ケーブル〈欧米SCM会議8〉

財務体質の改善にシックスシグマを採用
工場から着手しサプライチェーンに拡大

     
 
52
 

物流企業の値段
《第71回》
姫野良太 三菱UFJモルガン・スタンレー証券
エクイティリサーチ部 エクイティリサーチ課 シニアアナリスト

商船三井
コンテナ船事業の赤字縮小が急務
船舶の大型化でコスト競争力を向上

 

  54  
海外トレンド報告【News】

《欧米編》 欧州のトラック運賃が過去3年の最高水準に回復
《中国編》 上半期の社会物流総額は13.7%増の74.7兆元

 

  58  
湯浅和夫の物流コンサル道場

《第114回》 〜メーカー物流編 第25回〜

「週次生産をやれというならやりますが、
コストが上がってしまう可能性がありますよ」

 

  62  
奥村宏の判断学《第113回》
後任社長を決めるのは誰か?

  64  
佐高信のメディア批評

「がんにさせる賞」だと皮肉られる朝日新聞
放射能を過小評価する“専門もバカ”を顕彰


  66  
物流指標を読む《第34回》 日通総合研究所 佐藤信洋

超円高時代の企業の生き残り策は

  68  

物流行政を斬る《第7回》
日本には98の空港が乱立、
関空・伊丹の統合を契機に
航空行政の抜本的見直しを

産業能率大学 経営学部 准教授
(財)流通経済研究所 客員研究員 寺嶋正尚

 

  70  
事例で学ぶ現場改善《第105回》
雑貨メーカーB社のコスト競争力強化作戦

日本ロジファクトリー 青木正一 代表

  74  
The International Society of Logistics
国際ロジスティクス学会[SOLE]日本支部報告

非定常プロジェクトのWBS
─課題設定とWBS展開─


     
 

 

 

DATA BANK

 
77
 

●国土交通月例経済(国土交通省)
●《第8回》物流施設の不動産市況に関するアンケート調査
 物流施設の賃貸マーケットに関する調査
 一五不動産情報サービス 調査レポート
● 日本ロジスティクスシステム協会 2010年度 物流システム機 器生産出荷統計(抜粋)


     
 

 

 

CLIP BOARD

 
39
 

●GLPがカナダ年金と物流施設開発ファンド/10年超運用し資産規模は14億ドルに
●RSコンポーネンツが国内在庫を12万点に/海外在庫品の配送リードタイムも短縮

  73  

●ロジスティクス・サポート&パートナーズ/「動態管理技術」の活用セミナーを開催


 
86
  主要記事索引
  90   編集後記
 
91
  広告索引

PDFバックナンバー

[ 特集 ] リアル中国物流第1部 ネット通販が物流産業を規定する 2011年10月号
 タオバオや京東商城など、中国の有力ネット通販 会社が一斉に全国配送網の構築に乗り出した。一方、 中国の物流業界では国内競争を勝ち抜いた民間運送 会社が、日本を始めアジア全域に事業エリアを拡大、 グローバル市場で名乗りを上げようとしている。日 本企業は果たしてどう動くべきか。
[ 特集 ] 第2部 中国の覇者がアジア市場を握る 2011年10月号
 DHLが中国の国内宅配便から撤退した。しかし、業界内 に驚きの声はない。外資系物流企業はどこも中国の国内市 場で苦戦を強いられている。早めの損切りも想定内との評 価だ。その一方で、中国EMSは株式公開を準備、現地の 民間宅配便で最強とされる順豊エクスプレスは日本市場へ の本格上陸に打って出た。
[ 特集 ] 第3部 アスクル&ヤマトの上海即日配送 2011年10月号
 今年7月、アスクル上海は「半日配送サービス」を本格的 にスタートさせた。昨年1月に上海で「宅急便」の営業を 開始したヤマトグループがそのオペレーションを担っている。 共に後発として中国市場に参入した両社がタッグを組み、 日本式の物流サービスを武器に、先行するライバルたちを 追撃する。
[ 特集 ] 第4部 成都市「貨運市場」実態ルポ李瑞雪 富山大学経済学部 准教授 2011年10月号
 中国各都市周辺の交通の要所には、帰り荷を融通する取 引所がある。「貨運市場」と呼ばれる。1990年代後半に自 然発生的に誕生し、その後の経済発展と歩調を合わせて取 扱規模を拡大させてきた。貨運市場のフィールドワークを 成都市で行ってきた富山大学経済学部の李瑞雪准教授が、 その実態を報告する。
[ 特集 ] 第5部 「陸港モデル」のイノベーション李瑞雪 富山大学経済学部 准教授 2011年10月号
 ドライバーと仲介業者の対面交渉を基本とする伝統的な 貨運市場の取引は、効率が悪く、取扱可能な情報量にも限 界がある。そこにイノベーションを起こしたのが、中国有 数の民間企業グループに所属する伝化物流だ。効率的な取 引システムと多様な物流サービスを統合した独自の物流ノー ドを同社は「陸港モデル」と称している。
[ keyperson ] 「本当の中国市場を日本人は知らない」丸協運輸貿易 神並 充 総経理 2011年10月号
 中国には二つのトラック運送市場がある。一つは外資系荷 主と外資系物流会社で構成される。サービスレベルは先進国 並みだが運賃も高い。もう一つは国内限定市場だ。安かろう 悪かろうで、外資系からは敬遠されてきた。しかし、大阪に 本社を置く中堅運送会社の丸協運輸は、そこに深く切り込ん で突破口を開いた。
[ ケース ] アサヒビール 共同化 2011年10月号
新WMSでコードと作業をグループ統合 共同保管・共同配送を飲料から食品に拡大
[ ケース ] G─7ホールディングス 在庫削減 2011年10月号
1年間売れない「不動在庫」にメスを入れ オートバックス事業の店舗在庫を3割削減
[ ケース ] 米ゼネラル・ケーブル 欧米SCM会議? 2011年10月号
財務体質の改善にシックスシグマを採用 工場から着手しサプライチェーンに拡大
[ 値段 ] 第71回 商船三井 2011年10月号
コンテナ船事業の赤字縮小が急務 船舶の大型化でコスト競争力を向上
[ NEWS ] 欧米編 2011年10月号
 フランスの大手3PL業者である ノルベール・ダントレサングルは、英 国全土に四〇〇店舗以上を構える大 手小売業者、アスダ(Asda)の リサイクル部門であるアスダ・サービ ス・センターズ(ASC)と廃棄物 処理センター八カ所の管理業務の受 託契約を五年間更新した。
[ NEWS ] 中国編 2011年10月号
 中国の一〜六月の社会物流総額は、 前年同期比十三・七%増の七四兆 七〇〇〇億元(八九六兆四〇〇〇億 円)、社会物流総費用は一八・五% 増の三兆七〇〇〇億元となった。
[ 道場 ] メーカー物流編 ♦ 第25回「週次生産をやれというならやりますが、コストが上がってしまう可能性がありますよ」 2011年10月号
 プロジェクトメンバーを中心として「ロ ジスティクス部」が正式に発足した。ま ずは生産部門との調整会議だ。ピリピリ とした緊張感に包まれる会議室。いつも は歯に衣着せぬ物言いの業務課長もさす がに及び腰だ。いよいよ物流部長改めロ ジスティクス部長の出番のようだ。
[ 判断学 ] 第113回 後任社長を決めるのは誰か? 2011年10月号
 株式会社制度においては株主によって選ばれた取締役が多数決で社長を 決める。ところが日本では会長や社長が勝手に次の社長を決めている。誰も それを不思議に思わない。
[ メディア批評 ] 「がんにさせる賞」だと皮肉られる朝日新聞放射能を過小評価する?専門もバカ?を顕彰 2011年10月号
 とくに『朝日新聞』がおかしい。  「ひと」欄でニセ医者を取り上げて恥をかい たのに続いて、九月一日付の同欄では「朝日 がん大賞を受ける」山下俊一(福島県立医科 大副学長)を顕彰してしまった。
[ 物流指標を読む ] 第34回超円高時代の企業の生き残り策は経済産業省「現下の円高が産業に与える影響に関する調査」帝国データバンク「第2回『円高関連倒産』の動向調査」、「円高に対する企業の意識調査」 2011年10月号
●収益圧迫などで円高関連倒産が顕著に ●大手製造業は海外生産・海外調達を拡大 ●中小企業は動くに動けない苦境が鮮明に
[ 物流行政を斬る ] 第7回日本には九八の空港が乱立、関空・伊丹の統合を契機に航空行政の抜本的見直しを 2011年10月号
 日本には九八もの空港が乱立している。国家戦略に基づ いた航空行政が行われてこなかった結果だ。各空港の国際 競争力は低下し続け、アジアのハブの座は韓国の仁川空港 や中国の上海浦東空港に奪われた。遅れを取り戻すために は、合理的な空港の統廃合しか道はない。国内初となる関 空と伊丹の統合をその契機にすべきだ。野田新政権の担う 役割は大きい。
[ SOLE ] 非定常プロジェクトのWBS─課題設定とWBS展開─ 2011年10月号
 前回、経営機能展開とW B S (Work Breakdown Structure)法に ついて述べたのに続き、今回は課題 設定を中心に、非定常型プロジェク トのWBSを改めて考えてみたい。  今の日本が置かれた状況は、関東 大震災後の低迷期や第二次世界大戦 終結後の混乱期を彷彿とさせる。家 も生活も仕事も、何もかもなくなっ た。東日本大震災後の政府、行政の もたもたぶりは目に余る。課題の設 定、迅速な計画、機動的かつ実のあ るプロジェクト編成が今ほど望まれる 時代はない。 (日本能率協会コンサルティング 中 森清美)
[ データ ] 国土交通省 月例経済報告 2011年10月号
概要はありません
[ CLIP ] GLPがカナダ年金と物流施設開発ファンド一〇年超運用し資産規模は一四億ドルに 2011年10月号
 シンガポールの物流不動産大手、グローバ ル・ロジスティック・プロパティーズ(GL P)は、日本で新規物流施設の開発に乗り 出す。九月一日、カナダの公的年金運用機 関、カナディアン・ペンション・プラン・イ ンベストメント・ボード(CPPIB)と共 同投資ファンド「ジャパン・ディベロップメ ント・ファンド」を設立したと発表した。同 ファンドを通じて主に首都圏と大阪圏で一 〇〜十二件前後・資産規模一四億ドル(一 〇七八億円一ドル=七七円換算)の物流施 設を開発し、一〇年以上にわたって運用し ていく考えだ。
[ CLIP ] ロジスティクス・サポート&パートナーズ「動態管理技術」の活用セミナーを開催 2011年10月号
 物流コンサルティングを行うロジ スティクス・サポート&パートナー ズ(ロジSP)は一〇月五日、都 内で第二回?NEXT LOGIS TICS?セミナー「ロジスティク スの新常識〜動態管理技術のこれ から〜」を開催する。
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