ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス

2008年7月号

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    2008年7月号
     

特集 もう派遣には頼れない

16  

第1部 そして誰もいなくなった
 製造派遣はまだマシだ。給与、拘束時間、労働環境とも、ワンランク上にある。年収200万円以下のワーキングプアは物流現場の問題だ。人材難は既に限界を超えている。このうえ労働力の最後の調達先だった派遣会社が使えなくなることで、いよいよ物流現場から人がいなくなる。


22

 

第2部 落日の人材派遣ベンチャー
 
フリーターを組織化して、ジャスト・イン・タイムで現場に労働力を送り込む、日雇い派遣ベンチャーのビジネスモデルにノーが突き付けられた。これを受けて偽装請負問題から、いったんは派遣業にシフトした物流人材ビジネスが、再び業務請負に急旋回しようとしている。


26

  第3部 新しい物流人材ビジネス
 単純労働力を供給するだけの物流人材ビジネスはもはや成り立たない。市場の変化に敏感な若き起業家たちは、全く新しいビジネスモデルを物流市場に持ち込もうとしている。そこでは労働力の調達から人材育成に、コア・コンピタンスがシフトしている。


28   

第4部 直接雇用の現場運営ノウハウ
 作業量の波動に対応する手法として米国のチェーンストア業界では「レイバースケジューリング」が広く導入されている。これを日本の物流現場に適用する動きが活発化している。カギを握るのは、スタッフの多能工化だ。


32   

第5部 トラック運送業の人材難対策
東野正彦 創造経営センター 取締役コンサルティング事業部部長
 トラック運送業経営は交通事故防止に尽きる。事故を起こさないことで、利益が生まれ、荷主の信頼を獲得し、事業の継続が約束される。魅力のある運送会社には人も集まる。人が辞めない。人手不足に特効薬はない。運送業の原則に改めて立ち返ることだ。


34
 

第6部 二重派遣の現場に潜入
 大手人材派遣会社に登録し、日雇いの派遣アルバイトとして大型センターで働いた。そこでは休憩時間は何の予告もなしに突然削られ、残業は強制されるなど、労働環境は劣悪だった。さらに二重派遣が横行するなど、違法行為が日常的に行われていた。


 

 

Interveiw ワーキングプア問題の波紋

 

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「日雇い派遣禁止論は見当違い」
濱口桂一郎 政策研究大学院大学 教授
 日雇い派遣を禁止しても、企業は他に抜け道を見つけるだけだ。必要なのは事業規制ではなく、労働者保護の強化だ。派遣のマージンを透明化することで不当なピンハネを抑制し、派遣先にも使用者責任を負わせる。派遣事業を正常化することで、均等待遇への道は拓ける。



 

20

 

 

「労働規制強化が物流現場を襲う」
関根秀一郎 派遣ユニオン 書記長
 バブル崩壊以降、日本企業は時間をかけて人材を育て技術を継承するという長期的な視点を失った。ピンハネ業を解禁した1999年の規制緩和がそれに拍車をかけた。時計の針を規制緩和前まで巻き戻す必要がある。それによって最大の影響を受けるのは物流業だ。



 

4

 

 

KEYPERSON
「先駆的WMSを提供し続ける

フレームワークス 渡辺重光 社長
 倉庫管理システム(WMS)国内最大手のフレームワークスが再出発を切った。昨年10月の東証マザーズ上場廃止後、今年2月に第三者割当増資を実施して債務超過を解消、会社分割で新会社に事業をすべて継承した。今後は継続性を重視してコア事業に資源を集中し、先駆的な物流システムを提供し続けていくという。


     
  38  

松下電器産業 〈コスト削減〉
(パナソニック オートモーティブシステムズ社)
カーオーディオの通い箱を標準化
異型製品の輸送・荷役効率を改善


  42  

楽 天 〈新規事業〉
独自スキームで物流事業に本格進出
3PL の組織化でネット通販を支援



  46  

日立物流 〈子会社政策〉
資生堂から譲り受けた物流子会社が
初年度に5 億円の営業利益を確保



  50   物流企業の値段 《特別編》
2008 年3月期 物流企業決算ランキング
村山 誠 野村證券金融経済研究所 企業調査部 シニアアナリスト


  66   物流IT 解剖《第16 回》
センコー
流通分野での業務受託の急拡大に伴い
IT を駆使した現場サポートを全面展開



     
     

■■欧州レポート■■

  58  

海外トレンド報告【Report】
独デュッセルドルフのSCM会議に参加
「リスク・マネジメント」に注目集まる


  62  

海外トレンド報告【News】
欧米編・中国編



  70   湯浅和夫の物流コンサル道場 《第75回》
〜大先生の日記帳編 第10回〜

在庫管理の原点とは

  75  

佐高信のメディア批評
年金問題の追及に及び腰の政府とメディア
求められる歴代社保庁長官と官僚の断罪



  76  

奥村宏の判断学《第74回》
外国投資ファンドの日本株買い



  84   事例で学ぶ現場改善 《第66回》
路線会社“営業所留め”の思わぬ効果
日本ロジファクトリー 青木正一 代表


  82   物流不動産市場レポート《第13回》
神奈川県
施設需要は港湾・内陸部ともに堅調
賃料水準は横ばいで下げ止まり傾向


  78   The International Society of Logistics
国際ロジスティクス学会[SOLE]報告

WMSで収益力を強化する
「見える化」による改善の進め方


 
 

12

 

DATA BANK
●国土交通省 月例経済報告


 
 

 

 

CLIP BORD

 

74

 

●「卸売が先進企業になる法」/宮下正房流通経済研究所理事長が監修


 
90
主要記事索引
  94   編集後記
 
95
広告索引

PDFバックナンバー

[ keyperson ] フレームワークス 渡辺重光 社長 2008年7月号
倉庫管理システム(WMS)国内最大手のフレームワーク スが再出発を切った。昨年一〇月の東証マザーズ上場廃止後、 今年二月に第三者割当増資を実施して債務超過を解消、会 社分割で新会社に事業をすべて継承した。今後は継続性を重 視してコア事業に資源を集中し、先駆的な物流システムを提 供し続けていくという。
[ NEWS ] 海外トレンド報告 2008年7月号
米シュナイダー・ロジスティクス カナダに初の拠点開設 ■トランスポート・インテリジェンス 5・2など  米国の大手特別積み合わせ業者、 シュナイダー傘下のシュナイダー・ ロジスティクスは、カナダのトロン トにロジスティクス・センターを開 設した。同社にとっては初のカナダ での拠点となる。
[ NEWS ] 海外トレンド報告(中国編) 2008年7月号
中国内陸河川航路の総距離 十三万キロで世界第一位に ■5・8  中国水運建設業界協会の内陸河 川航路分会は、昨年末時点の中国内 陸河川航路の総距離が十三万三〇〇 〇キロメートルに達し、世界第一位 になったと発表した。そのうち、長 江幹線航路の昨年の年間輸送量は十 一億トンを超えた。
[ SOLE ] WMSで収益力を強化する「見える化」による改善の進め方 2008年7月号
 SOLE日本支部では毎月「フ ォーラム」を開催し、ロジスティク ス技術、ロジスティクスマネジメン トに関する活発な意見交換、議論 を行い、会員相互の啓発に努めて いる。五月度のフォーラムは、フ ロンティア・テクノウェア(FTW、 現・菱通ジャパン)取締役ソリュー ション統括本部長でロジスティクス 経営士の實藤政子氏に「ウエアハウ スマネジメントシステム:見える化 事例」をテーマにご講演いただいた。
[ CLIP ] 「卸売が先進企業になる法」宮下正房流通経済研究所理事長が監修 2008年7月号
 本書は従来型の卸売業に代わる、卸 売業の近未来のあり方、担うべき新 機能を提言し、日本型の新たな流通 ビジネスモデルを描いている。  流通経済研究所理事長、東京経 済大学名誉教授の宮下正房氏が監修。 二〇〇五年に解散したライオンのSC Mシステム子会社、シーコムスの代表 取締役を務め、〇六年に新生シーコム スを設立した関口壽一氏、同社取締 役営業部長の三上慎太郎氏、産業能 率大学経営学部講師、流通経済研究 所客員研究員などを務める寺嶋正尚 氏が執筆を担当した。
[ ケース ] コスト削減 松下電器産業 2008年7月号
 松下電器産業はカーオーディオのデザイン変更に 対応して、通い箱の見直しに取り組んでいる。自動 車メーカー向けにパネル部分が大きい異型製品の納 入が始まり、従来の通い箱の積載率が著しく悪化し たことがきっかけだ。消費者の嗜好に合わせて今後 も異型の製品は増えると見て、海外での流通も視野 に入れ標準化を図っていく考えだ。
[ ケース ] 新規事業 楽天 2008年7月号
物流こそ成長のカギ  今年五月、楽天が物流事業部を発足させ、 物流事業に本格進出した。楽天が運営する仮 想商店街「楽天市場」の出店者向けに物流業 務を代行する。「『IT企業の楽天が物流なん て?』と思うかもしれないが、今後当社のさ らなる成長のためには、物流をやるしかなか った」と、楽天の宮田啓友物流事業事業長は 説明する。
[ ケース ] 子会社政策 日立物流 2008年7月号
「物流子会社再構築事業」の試金石  「私の最大のミッションは、日立物流に移っ てくる一六〇〇人近い人たちの不安感をいか に取り除くかにあった。本当は一年目から人 員削減をやらなければいけない部分もあった。 しかし、そこには一切手を出させなかった」。 昨年四月に発足した日立物流コラボネクスト (旧資生堂物流サービス)の初代社長を務めた 一年間を、日立物流の関山哲司副社長はこう 振り返る。
[ データ ] 国土交通省 月例経済報告 2008年7月号
概要はありません
[ メディア批評 ] 年金問題の追及に及び腰の政府とメディア求められる歴代社保庁長官と官僚の断罪 2008年7月号
 『SIGHT』という季刊の雑誌がある。こ れまでも度々呼ばれたが、今度は年金問題で、 ウォッチャーとして名高い岩瀬達哉と対談せ よという。二〇〇八年夏号に載ったそれでは、 ずいぶんと彼に蒙を啓かれた。
[ 海外Report ] 独デュッセルドルフのSCM会議に参加「リスク・マネジメント」に注目集まる 2008年7月号
 ドイツのデュッセルドルフで五月中旬、「サプライチェーン&ロジスティクス・サミット」 が開かれた。今回の会議で繰り返し議題に上ったテーマは、「リスク・マネジメント(危機 管理)」だった。サプライチェーンをめぐる議論が、これまでのコスト削減や効率化、外部 とのコラボレーションといった課題を経て、新たな段階に入ったことを感じさせた。
[ 現場改善 ] 路線会社?営業所留め?の思わぬ効果 2008年7月号
 毎朝の路線便の入荷時間が一時間〜二時間繰り上がれば、 得意先への納品時間を午後から午前中に前倒しできる。しか し路線会社に特別扱いを要請しても簡単には対応してもらえ ない。そんな場合には、荷物を路線会社の所轄営業所留め にして、自分で引き取りに行く自社便の導入を検討してみよう。
[ 値段 ] 二〇〇八年三月期物流企業決算ランキング 2008年7月号
 上場物流企業の二〇〇八年三月期決算が出そろった。荷動きの鈍化 や原油価格の高騰などにより経営環境は悪化したが、影響は限定的に とどまった。トラック運送業界は利益面で依然として苦戦を強いられ ているが、運賃値上げに向けた企業努力や不採算貨物の取り扱い中止 が奏功し、収益性が改善するケースもみられた。
[ 道場 ] 在庫管理の原点とは 2008年7月号
不良在庫や欠品の発生には全て原因がある。それが誰の目か らも明らかになる仕組みを作り、証拠となるデータを常に用意 しておけ。因果関係を明確にすることこそ在庫管理の原点だ。 在庫本の執筆依頼に来た編集者は、大先生との意地悪な禅問 答を通し、在庫管理の本質を徐々に理解していった。
[ 判断学 ] 外国投資ファンドの日本株買い 2008年7月号
小泉内閣以来の外資歓迎政策が見直しを迫られている。いわゆる“はげたかフ ァンド” が外国人の取得に制限が設けられている株まで買い占めようとしているた めだ。だが株式を上場する以上、その売買は自由であるのが原則なのである。
[ 物流IT解剖 ] センコー 2008年7月号
荷主のサプライチェーン全域をカバーする「流通情報企業」への脱 皮を2000年に宣言した。そのツールとして「ベストパートナーシステ ム」(BPS)と呼ぶ標準化された独自の情報システムを運用している。 先端的な案件で蓄積したノウハウを他の業種に横展開することで事業 拡大を図っている。
[ 物流不動産市場レポート ] 神奈川県施設需要は港湾・内陸部ともに堅調賃料水準は横ばいで下げ止まり傾向 2008年7月号
倉庫着工面積は増加に転じる  神奈川県は横浜港と川崎港の二つの特定重 要港湾を擁し、京浜工業地帯から内陸部にか けて大規模な工業地域を形成している。また、 県内に八〇〇万人を超える人口を抱えており、 日本有数の商圏を有している。このように生 産地と消費地が近接したマーケットは、その 流通機能を担う物流業界にとっても重要なエ リアといえる。
[ 特集 ] もう派遣には頼れない そして誰もいなくなった 2008年7月号
製造派遣はまだマシだ。給与、拘束時間、労働環境とも、 ワンランク上にある。年収200万円以下のワーキングプアは 物流現場の問題だ。人材難は既に限界を超えている。この うえ労働力の最後の調達先だった派遣会社が使えなくなる ことで、いよいよ物流現場から人がいなくなる。
[ 特集 ] もう派遣には頼れない 「日雇い派遣禁止論は見当違い」 2008年7月号
日雇い派遣を禁止しても、企業は他に抜け道を見つけ るだけだ。必要なのは事業規制ではなく、労働者保護の 強化だ。派遣のマージンを透明化することで不当なピン ハネを抑制し、派遣先にも使用者責任を負わせる。派遣 事業を正常化することで、均等待遇への道は拓ける。
[ 特集 ] もう派遣には頼れない 「労働規制強化が物流現場を襲う」 2008年7月号
バブル崩壊以降、日本企業は時間をかけて人材を育て 技術を継承するという長期的な視点を失った。ピンハネ 業を解禁した1999年の規制緩和がそれに拍車をかけた。 時計の針を規制緩和前まで巻き戻す必要がある。それに よって最大の影響を受けるのは物流業だ。
[ 特集 ] もう派遣には頼れない 落日の人材派遣ベンチャー 2008年7月号
フリーターを組織化して、ジャスト・イン・タイムで現場 に労働力を送り込む、日雇い派遣ベンチャーのビジネスモデ ルにノーが突き付けられた。これを受けて偽装請負問題か ら、いったんは派遣業にシフトした物流人材ビジネスが、再 び業務請負に急旋回しようとしている。
[ 特集 ] もう派遣には頼れない 新しい物流人材ビジネス 2008年7月号
単純労働力を供給するだけの物流人材ビジネスはもはや 成り立たない。市場の変化に敏感な若き起業家たちは、全 く新しいビジネスモデルを物流市場に持ち込もうとしている。 そこでは労働力の調達から人材育成に、コア・コンピタン スがシフトしている。
[ 特集 ] もう派遣には頼れない 直接雇用の現場運営ノウハウ 2008年7月号
作業量の波動に対応する手法として米国のチェーン ストア業界では「レイバースケジューリング」が広く 導入されている。これを日本の物流現場に適用する 動きが活発化している。カギを握るのは、スタッフの 多能工化だ。
[ 特集 ] もう派遣には頼れない トラック運送業の人材難対策 2008年7月号
トラック運送業経営は交通事故防止に尽きる。事故を起 こさないことで、利益が生まれ、荷主の信頼を獲得し、事 業の継続が約束される。魅力のある運送会社には人も集まる。 人が辞めない。人手不足に特効薬はない。運送業の原則に 改めて立ち返ることだ。
[ 特集 ] もう派遣には頼れない 二重派遣の現場に潜入 2008年7月号
大手人材派遣会社に登録し、日雇いの派遣アルバイトと して大型センターで働いた。そこでは休憩時間は何の予告 もなしに突然削られ、残業は強制されるなど、労働環境 は劣悪だった。さらに二重派遣が横行するなど、違法行 為が日常的に行われていた。
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